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『§自分が自分であることが幸せ』
「第36話:①“お陰様”の心が減っている若者たち」

 

 

最近この“お陰様”という言葉を
めっきり聞かなくなってきたような気がします。

 

 

ネットで調べると“死語”になったという
記事もあるようです。

 

 

よく商売をしている風景を見ていると、
この“お陰様”という言葉がなんとなく
伝わって来るようなそんな思いをしたりします。

 

 

それだけお客様に食べさせてもらっているという、
生きることへの感謝が伝わってきていたのかもしれません。

 

 

 

この“お陰様”でという言葉の語源を紐解くと、
まず意味は、「感謝の気持ちを表す言葉であり、
挨拶でも用いられる言葉」だと。

 

 

また、他人から受ける利益や恩恵を意味する
「お陰」に「様」を付けて丁寧にした言葉だと。

 

 

そして、古くから「陰」は、
神仏などの偉大なものの陰で、その庇護を受ける
意味としても使われていたそうです。

 

 

(出典:語源由来辞典http://gogen-allguide.com

 

 

先日、今年の春に日本での就職を決めた
中国からの元留学生に電話をする機会がありました。

 

 

電話口に出た彼が、あまりにも元気な声だったので、
「元気に頑張ってそうだね」と言うと、
「お陰様で」という言葉が返ってきました。

 

 

私は何か聞きなれない言葉を聞いたような
そんな気持ちになりながらも、
「すごい言葉使うね」と、言っていました。

 

 

彼は今来日する一部の爆買いをする観光客と違い、
日本のあるべき経営を尊敬し、日本人の心を知り、
国立の経営学研究科の大学院を修了した学生でした。

 

 

最近企業の方からよく耳にするようになった、
ヘタに日本人を採用するより留学生を採用した方が
よっぽど良いと思わせる、そんな彼でした。

 

 

そんなことを思っていると、私は最近就職をする学生の
履歴書を添削していると、この“お陰様”という気持ちが
減っているように感じるのです。

 

 

 

この履歴書とは、自己PRのことです。

 

 

今学生が就職活動で書く大学指定の履歴書の多くには、
二つの自己PRを書く欄があります。

 

 

一つ目は「私の特徴(性格)」です。

 

もう一つは「学生時代に頑張ったこと」です。

 

 

つまり、「自分の性格」と、「学生時代に何かに挑戦し、
成し遂げたこと」です。

 

 

 

では、この履歴書が“お陰様”という気持ちが
減っていることとどう関係しているのか。

 

 

そのお話は次回にしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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