第三の法則 『自分のやりたいことを見つける法則』

「ゆるしのパワー ~その1~」

 

私たちが、自分の人生を生きようと、すなわちやりたいことをするとき、なぜか前に進もうとするのに、何か心の引っ掛かりみたいなものを感じて 足踏みしてしまったり、不安や恐れが出てきて この先どうしたらいいのかわからず、 やる気が失せたりしたことはないでしょうか。

 

そんなとき、

何か目に見えない行動を制限させるような 心のパワーが働いたりします。

 

先ほどのところでは、 そのことを制限させている罠という表現でお話しましたが、ここではその罠が引き起こす心のパワーについて、そして、その心のパワーを解き放つには、『ゆるし』のパワーが効果的だということを、 ある体験談をもとにお話していきたいと思います。

 

 

ある二十代前半の女性のお話をしたいと思います。

彼女は、晴れて大学を卒業して就職をしたのですが、 なかなか仕事に馴染めず、

日を追うごとに会社へ行くことが嫌になっていました。

 

そんな時、 私の友人の友達の知り合いから紹介されて 電話が掛かってきました。

私は、本人と電話で話をする前に、 ある程度その彼女のことについて 友人から話を聞いていました。

 

友人の話によると、 「彼女はとても純粋で 愛嬌のあるかわいらしい笑顔をしているが、 恥ずかしがり屋で大人しく、 あまり友人は多くないらしい」 という話しでした。

 

早速彼女から電話があったとき、 彼女は緊張もあったせいか 蚊の鳴くような声でした。

私は、「ある程度の話は聞いてますよ」と彼女に告げると、 彼女は安心したのか話し始めてくれました。

 

彼女の話を要約すると、

「彼女は、不器用で何をするのも遅く、 しかも理解力が悪いせいか 何度も同じ間違いをしたり、 初歩的なミスをしたりして 注意ばかりされていました。

自分では一生懸命しようと思っているのですが、 何かをしようとすると緊張してうまくいかなくなるそうです。

そして決定的だったのが、 期日のある締め切りの文章を、 期日を知っていながらできなかったという理由で そのままほったからしにしてしまい、 仕事に穴をあけてしまう大失態を犯してしまったそうです。

それで上司の方から、 このままでは来月いっぱいで辞めてもらうことになるから、 そのつもりでがんばるようにと言われて、 何もかも手につかなくなってしまった」 という状態でした。

 

そして彼女は、 急に泣き出しながら、

「自分はそうは思っていないのに、 二週間ぐらい前から会社の人に対して敵意を持つ自分がいて、 そんなこと誰にも言えなくて、 そんな自分が(いることに)怖くて仕方がないんです。 そんなことをずっと思ってて夜も寝れないんです」と、 話してくれたのでした。

 

次回「ゆるしのパワーその2」へつづく

 

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