メソッド本編:「メソッドの誕生秘話⑤」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド(本編)◆
~私、自分らしく人生を生きます~
§ メソッドの誕生秘話⑤
前回は、スピリチャルな精神性の高い状態から、物質性の現実に意識が戻っていき、それが自分を苦しめることになりました。
さらに、自分が精神性の高い状態の体験を思い出すことによって、精神性の現実と物質性の現実とのバランスをどうとればいいのかと、試行錯誤の日々が続きました。
今回は、その試行錯誤を繰り返してきて、辿り着いたこの『心の底から自分らしく生きるメソッド』の誕生のお話をしたいと思います。
精神性の現実と物質性の現実との心の葛藤は、自分軸が無いような状態でもありました。
そんな中で、精神性の方に自分に目を向けると、そのような状態なっていき、物質性の現実への外的要因で心が乱されると、そのまま物質性の現実にどっぷり浸かっていくといった心揺れる状態でした。しばらくそんなことの繰り返しでした。
ある時私は、そんな自分の行動に違和感を覚えたのです。それは、
・コンビニでレジを待っていると、もう一台のレジをなかなか開けない店員、この店に腹を立てている自分。
・10分間隔の電車に乗り遅れたときに、とても損をした気分の自分。
・自分の満足基準があってそれに満たさないサービスへの不快な自分。
・店員に一言嫌味を言っている自分。
・自分がよければそれでいいと思う自分。
・自分を正当化しようとする自分などなど。
そして、私はある日、エレベータのない陸橋を渡らないと改札を出られない駅で、重い買い物袋を大変そうに持っているおばあさんがいたのですが、一瞬気持ちは持ってあげようと心で思ったものの、見て見ぬ振りをして通り過ぎました。
後にいたご婦人が声を掛けられたようでしたが、そのことに私はとても罪悪感を覚えました。
というのも、生前急性心筋梗塞をする前の母が、同じような状況のときに、『若いおにいちゃんに荷物を持ってもらって本当に嬉しかった』といっていた、母の言葉を思い出したからでした。
私は、そのことに自問しました。
『なぜそのとき心に思ったのに、声をかけなかったのか。なぜ見て見ぬ振りをして通り過ぎたのか。恥ずかしかった?慈善ぶっている自分が嫌だった?違う、大丈夫そうだと自分で勝手に決めたからだ!本当にそれだけか?正直、煩わしさがあった!』
私はこの『煩わしい』と思った言葉に、心が締め付けるような、なにか人として自分が情けなくなりました。
さらに、なぜ煩わしく思ったのかを自問していきました。そして、行き着いて思ったのはこれでした。
『自分を大事にしていない、自分を大切にいたわっていない、自分の気持ちを蔑ろにしている』でした。
私は、『さんざん自分を蔑ろにしてきたのに、ようやく自分自身を受入れて、自分で自分のことを認められるようになったのに、なんでまた昔のように自分を扱うのか!』と、本当に自分が情けなくなりました。
そして私は、
『自分を蔑ろにするから、自分の良心も蔑ろにし、だから自分と同じように人にも蔑ろにするから、煩わしく思うんや!』ということに気づき、
『俺はいったいなにをしてるんや!今までなにを学んで来たんや!俺はなにがしたいんや!』と、強く自分を責め、問い掛け続けました。
私の中に出てきた言葉は、『自分らしく生きる(自分自身を生きる)』でした。正直、「自分らしく生きる」それはずっと今までもいいことだと思っていましたが、このときはじめてこのことが本当に大切だということに、私は気づいたのでした。
そこから私は、まずは自分自身を取り戻すために、思い出せるツール(道具)を使って、自分自身の波動という意識を高めることからはじめました。その基盤となったのが、『感謝の日記帳』でした。
久しぶりにはじめると、寝る前にたった5つが、これがなかなか思いつくようで思いつかない自分に驚くと共に、感謝も浮かばないのかと情けなくなりました。もう「今日ご飯を食べれてありがとう」というような、感謝に価しないようなことを言っていました。
しかし、この感謝の日記帳をやっていくと、この当たり前のことに感謝していなかった自分の傲慢さに気づき、自分の情けなさを本当に恥じる思いでした。
私はこれに気づいてから、意識が広がったように、あらゆることに感謝する視点が変わっていきました。
それは、職場に着くまでに『感謝、感謝』のオンパレード。感謝を意識すればあらゆるすべてが感謝の対象になっていったのです。そしてそこには、『自分が生かされている』ことに感謝する自分がいました。
ここまでの状態になると意識も高くなっていき、外部からの影響を受けることも少なくなっていきました。そして、自分がセンターと思うような、自分軸があって自分が主体だという、あの体験をしたときの感じを取り戻していったのでした。
正直、この日々『感謝』だけでも、自分への気づきがたくさん起こっていけば、自分らしいと思えるようになれます。
だから、『心の底から自分らしく生きるメソッド(序編)のセラピー物語』に出てきた和尚が、東山瑞枝に『感謝の日記帳』をするように言ったのでした。
私は、この『感謝』を日々ベースに、『心の底から自分らしく生きる』にはどうすればいいのかと、考えるようになりました。
この日々『感謝』だけでも、ある程度自分らしいと思えるようないい気分の状態になれますが、その心は上がり下がりのある流動的なもので、実はそれを邪魔するものがあるのです。
それは、『観念』です。
私たちが生きてきて、信じたり信じ込まされてきたりして、今自分らしく生きることに役に立たないものごとに持つ考えです。それは体験から得たネガティブなものごとに持つ考えです。
これが、私たちを苦しめる思考のトラップ(罠)であり、私たちの感情の元となるものなのです。
そこで私が辿り着いたのが、たくさんのネガティブな観念を創り出す、
もっとも自分らしく生きることに、影響を及ぼす大元となる観念を五つまで絞り込み、
そうしてできたのが、『心の五本の矢』という言葉なのです。
私は、さらにこの『心の五本の矢』を中核に据え、
そこから『自分らしく生きる』ために体系的に一つのプログラム化したのが、
『心の底から自分らしく生きるメソッド』なのです。
これが、この『心の底から自分らしく生きるメソッド』の誕生です。
今回まで、5回に分けてこのお話をしてきましたが、正直焦点がぼやけている感じになっていると思いますので、少し整理をしてまとめておきたいと思います。
そのまとめであるお話は、少し時間をいただいて次回以降にご紹介したいと思います。
そして、体験的な『和尚と東山瑞枝とのセラピー物語』へと、進んでいきます。
つづく
次回9月26日(木)「このメソッドのコンセプトのまとめ」を、
そして明日24日(火)は「気づきの宝箱」をお話します。
最後までお読みいただき、心より感謝いたします。 ありがとうございます。
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