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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 条件付けの幸せを求めると

 

前回、瑞枝は和尚が言った「条件付けの幸せ」について、以前説明してもらったことを思い出していたが、それをどういうふうに言い直せばよかったのか思い出せないでいた。

そんな時に和尚から、そのことをみんなに説明してあげてほしいと言われ、瑞枝は和尚に下からすねるように睨んで見たのだった。

 

 

和尚から説明するように振られた瑞枝に、有里と誠の視線が集中した。瑞枝は、その視線を痛く感じながら『もー和尚信じられない。思い出せないっていうか、覚えていないし』と焦っていた。

 

「思い出せないというか、覚えていないです。ごめんなさい」と、瑞枝は素直に言った。和尚は、瑞枝のこういう言い訳するようなことをせず、潔くはっきり言うところは好きだった。

 

「瑞枝さん謝る必要はないですよ。それだけ、私たちは『条件付けの幸せ』に慣れてしまって、なかなか新しいことは身につかないんです。

だから、(前回の)冒頭でもいいましたが、これからお話することは、是非理解して身に付けてほしいのです。

 

瑞枝さん大丈夫ですよ。前に言ったときはさらっと説明しただけですから、理解して身に付けるところまではしていなかったですからね」

瑞枝は和尚にそう言われて、ちょっぴり嬉しくなっていた。

 

 

「さて、(前回)先ほど言った、『○○の条件を満たせば、変われる、幸せになれる』と思っている。

それは、逆説的に言えば、『○○の条件を満たさなければ、変われない、幸せになれない』というお話をしました。

 

私たちは、条件を満たして変わろうと、幸せになろうと頑張ります。努力します。それでその条件をいつも満たせればいいのですが、なかなかそういつも上手くいかないんです。

そしてまた、頑張ったり努力するのですが、それでも上手くいかなくなると、私たちはだんだん思うわけです。

『○○の条件を満たさなければ、変われない、幸せになれない』と。

 

ここまでの話は大丈夫ですか。

ここで気づいてくださいね。

 

『~すれば、~になる』『~あれば、~になる』『~なれば、~になる』

と思っていたのが、いつもまにか、

『~しなければ、~になれない・~できない』と思ってしまっているのです。

 

有里さん、今の『~しなければ、~になれない・~できない』を聞いて、どんな感じがしますか」

「なんか歯を食い縛って、がんばらないといけない感じがします」

「そうですよね。なにかとても大きなことを成し遂げないと、いいものごとが手に入らない感じがしますよね。

 

例えば、結婚を例に取りましょうか。

もしみなさんが、『理想のパートナーと結婚すれば、幸せになれる』と思っていたとしましょう。

そして、理想のパートナーと巡り逢うために、望んだり努力したりするわけですが、それがなかなか上手くいかなかったとしましょう。

 

そうなると、だんだんと気持ちも萎えてきますよね。それでもやっぱり結婚したいですから、また頑張るわけなんですが、気がつくとこんなふうに思ってしまうんです。

 

『頑張らなければ、理想のパートナーと巡り逢えず幸せな結婚ができない』と。

 

有里さん先ほど言ってくれましたよね。

『~しなければ、~になれない・~できない』を聞いて、どんな感じがしますかと。なんて言ってくれましたか」

 

「歯を食い縛って、がんばらないといけない感じがする」

「そうでしたよね。有里さん、もし『頑張らなければ、理想のパートナーと巡り逢えず幸せな結婚ができない』と思っている独身男性と出会ったら、どんな印象を受けますか」

「なんか余裕がなさそうで、怖い感じがします」

「瑞枝さんはどんな印象を持ちますか」

 

「そんな人嫌です」

「ストレートですね。異性の対象として見ますか」

「見ません」

「なんか物色されてて値踏みされているような気がして怖い感じがするわ」

 

「誠くんは、逆だったらどう思いますか。『頑張らなければ、理想のパートナーと巡り逢えず幸せな結婚ができない』と思っている独身女性と出会ったら」

「そんな女性と出会ったことあるんですよ。なんか雰囲気が怖いとうか、余裕がないというか。それで、有里さんもいっていましたけど、なんか物色されて値踏みされているような感じがして。

そう、それになんか隙がないというか、その人のらしさっていうのが会話から見えてこなくて。僕は価値観があう人がいいので、その人の価値観を知りたいんですけど」

 

「そうですね。まーその女性は極端でわかりやすいですね。ちょっと話が膨らんでしまいましたが、まーいつもそんなふうに思っている人は極端かもしれませんが、それよりも続きがあるのです」

そう言って和尚は、さらに陥ってしまう心情について話したのだった。

 

つづく

次回明日11月16日(土)は、

メソッド実践編:「条件付けの幸せは疲れる」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

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