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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 大人の青春を生きるだね

 

前回、和尚はメソッドの実習を終えて、現実の生活に戻るとエネルギーが落ちてくるので、そのときにどう自分軸に戻していったらいいのかを話した。

今回は、メドッドの実習が一通り終わり、それから2週間後に再会することとなったのだった。

 

和尚は、メソッドの実習が終わってから、今日3人のモニターになってくれた有里、瑞枝、誠に会える喜びと、その後の状況にドキドキしながら待っていた。

 

 

「和尚さ~ん、これみんなで食べようと思っておみやげ」

和尚は、有里らしさは健在と思い微笑んだ。

 

「和尚さん、寒いですよね、ここ」

「今年の冬は、寒冬らしいからね」

「そう言う問題ちゃうわ、ここは」

そんな瑞枝と誠の会話を聞いていて、和尚は『うん?ひょっとして』と期待を膨らませたのだった。

 

 

「みなさん、あれから2週間どうでしたか。なにか気づきや変化などありましたか。参考に是非聞かせてほしいのですが」

そう言って、和尚はみんなの顔を見渡した。

 

やっぱり一番に口を開いたのは有里だった。

「私からでいいかな。帰ってからお母さんに連絡取りたくなって、一緒にランチとショッピングに出かけたんですよ。

なんかわからないんですけど、いつもと違う喜びようで、今までこの歳になって洋服とか買ってもらうことなかったんですけど、いいって断ってるのに、洋服買ってくれるんですよ。それで、言われたんですよ。

 

『もういい歳なんやから、早く連れてきなさいって』。

私なんのことかわからなかったんですけど、どうやらお母さんは、私に結婚相手がいると思って言ったらしんですけど、『私彼氏いてないから』って言うと、なんかびっくりしたような顔をして。

私幸せそうな顔をしてたらしくて、その報告に誘われたと思ったみたいなんです。それでね、向こうの家に行くのに変な恰好でと思って洋服買ってくれたみたいなんですよ」

 

有里のこのような話に瑞枝の話しが続き、そして誠の話が続いて、あとは収拾がつかないぐらいに会話が盛り上がっていったのだった。

 

 

三人の話をまとめるとこんな感じだった。

 

有里は、お母さんが勘違するぐらい、恋人とラブラブの時のように生き生きときれいになっていたようで、職場でも彼氏ができたのかと冷やかされ、中には隠さなくてもとしつこく聞いてくる同僚もいたそうである。

 

仕事も、毎日ありがとうの秘訣である連呼をいうようにして職場に入ると、いつもと同じルーチンワークなのに、楽しく仕事をしているように見えたそうである。

 

それにイレギュラー処理が減ったそうだが、実は今までは言いにくかったことを、はっきり言うようになり、仕事の改善をして自分が主体となって仕事をするようになったそうである。

 

恋愛に関しても、なにか自信みたいなのがあり、タイミングが来ると信じられる自分がいるようで、結婚している友人の初対面の幼児にすごくなつかれて、結婚したくなったと言っていた。

 

 

和尚は、瑞枝のこの2週間が一番聞きたく、それでいてドキドキしていた。

 

瑞枝は、まだマイナス思考を思う自分が出てきたそうだが、その対処を知って以前とは比べものにならないぐらい、毎日が楽に生きられるようになったそうである。

そして、マイナス思考がネガティブなことを引き寄せていたことが、この2週間でわかったような気がしたと言っていた。

 

職場では、よく笑顔を見せるようになったらしく、やはり有里と同じように後輩の優衣からも、彼氏ができたと思われたようだった。どうやら誠とは何の関係もなく、気がついたらところどころで敬語を使わない話し方になっていたようだ。

 

気を遣って仕事をしていたのが、口数も増えたようで、後輩の優衣に“お局姉さん”とからかわれたそうである。

 

ありがとうの実習も続けているようで、まだ実感はないようだが、「これがそうなのかな」と思えることが増えたそうである。

 

あと、男性を見る目が変わったと言っていた。

これは心理学的に瑞枝にも言ったのだが、以前は下心がありそうな男性に騙されないようにと思っている強い意識が、逆にそういう男性ばかりに意識をして引き寄せていた。

 

言ってみれば、誠のような男性に異性を意識したことがなかったが、誠が男らしくなったのを見て、理想の男性像が変わってきたようだった。

 

前は、『優しくて誠実で嘘を言わなくて私を幸せにしてくれる人』が絶対条件だったが、今は結婚してからのビジョンも考えるようになり幸せな結婚を考えるようになり、最近は後輩の優衣と男を物色するのが楽しくなっているそうである。

 

 

誠も、職場に行くと女性は敏感で彼女ができたと思われたようである。職場ではあまり目立つ存在でなかったようであるが、いるだけで存在感を思わせるようで、同僚の男性や上司から『何があったのか』と、よく聞かれたそうである。

 

和尚は誠のためにと思って、くれぐれも価値観の合う女性を選ぶようにとアドバイスをすると、それがパートナーへの第一条件だと言われ、和尚は心の中で『ここまで自信ありげに言いよるか』と思ったのだった。

 

 

そして、有里が楽しげに話し出した。

「この間、歩いていたら男性に声を掛けられて、ナンパじゃなかったんやけど、聞いていたらキャバクラのスカウトなんやって。私が30超えてるって言ったら、25、6にしか見えへんかったって。絶対嘘やと思ったわ」

「有里さん、見えますよ。25、6でいけますよ」

「瑞枝ちゃんも口がうまなったな。でも、ほんまにいけるかな?」

 

このとき和尚は、有里が言葉を振ってきたらどう答えたらいいかと、自分と同じように誠も内心びくびくしていたに違いないと思っていたが、有里の次の言葉で救われた気がした。

 

「これから私ら、大人の青春を生きるって感じやね。女性はこれからが旬やからね」

 

和尚はその有里の話を聞きながら、今回の実習を通して、もう一度生まれ変わったのだと思った。

しかも10代とは違う、自分の人生を自分で創っていける『第二の青春』『大人の青春を生きる』本当にそうだなと心から思ったのだった。

 

追伸 今日は12月24日クリスマスイブ♪ 3人から恋人ができた報告はもらっていないが、最後に集まって以来めっきり連絡が来なくなり、本来はこれでいいのだが、関わった時間が濃かっただけに、和尚はどこか寂しい気がしたのだった。

 

 

明日は、9月1日から書きはじめたこの物語の最終話。

テーマは決まっていますが、どんな結末にするかこれから考えようと思います。

 

つづく

次回明日12月25日(火)は、

物語最終話:「私、自分らしく生きます」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

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