“心の底から自分らしく生きるメソッド”
『ありがとうの達人のなり方』 （ありがとうの効果と秘訣）
前回は、「自分らしく生きにくくさせている理由」 ということで、
ネガティブな言葉の観念である、 「禁止や否定」、「否定からの条件付け」
の思考パターンで 生きているからというお話をしました。
今回は、もう少し、よく陥るネガティブな観念として、
「お金のこと（豊かになること）」「結婚すること」「子育てのこと」
などについて、例を挙げてお話したいと思います。
観念とは、私たちの感情、思考、言動の元となる心に残った印象のことです。
動機と思うとわかりやすいかもしれません。
まず、「お金のこと（豊かになること）」についてですが、
お金に関する夫婦げんかも多いようですので、それに関連 づけて
パートナーシップ（パートナとの人間関係）に ついても言及したいと
思います。
「お金がもっとあれば、豊かになれる」と思っていたとしましょう。
多く生活をしていく上で、お金がたくさんあることには越したことは
ないかもしれません。
お金が、豊かさや幸せや心の余裕を生む物質的価値観の中では、
それはごく普通のことかもしれません。
「お金がもっとあれば、豊かになれる」という反面、
否定からの条件付けの思考パターンは、「お金がなければ、豊かになれない」
という不安を生み、「お金がない」という欠乏感という隠れた観念を持って
いることが多いのです。
この欠乏感は、はじめこそ「もっとお金があれば豊かになれる」と
期待を膨らませ、働く意欲にもなります。
しかし、しばらくして期待が満たされないと、
その不安が隠れた欠乏感の観念を刺激し、
その観念は「お金がない」＝「稼がないといけない」と
思っているわけですから、そのために働くという義務感を生むのです。
義務感から働くことは、目の前の仕事をこなす、やらされている感情を抱き、
次第に自分を抑圧してストレスを溜めていくのです。
一方お金のやり繰りをしている人は、リアルに数字を見ているので
「お金がなければ、豊かになれない」という不安を生みやすくなります。
多くその不安を抑圧してうまくやり繰りをしていくのですが、
その不安の圧を解放せずに持ったままになると、
その感情はネガティブなことを引き寄せ、イライラ感や怒りっぽくなります。
感情は抑圧すると必ず、その抑圧を解放しようとします。
例えば、そんな時に、Ａのスーパーでキャベツを一玉２５０円で
高いと思いながら仕方なく買ったのが、Ｂのスーパーの前を通ると、
タイムセールでキャベツ一玉１２８円で売っていたとします。
それを見たときショックですが、気を取り直して「ドンマイ」と思えたら
いいのですが、多く１００円以上もの高いキャベツを買った自分への怒り、
自己嫌悪を覚えてしまいます。
そのまま怒りを抑圧していると、その自分への怒りの矛先を探すように、
「節約のために新聞を止めたからチラシを見ることができなくなって、
新聞を取っていればこんなことはなかったのに！」と、
さらなる怒りを覚えるのです。
そしてその怒りを解放することなく、また自分の心にしまい込んでいると、
例えば、日頃は気にならないパートナーの言動が無性に腹が立ち、
ついついキツい言葉づかいや嫌味を言ってしまい、それが引き金となって
ケンカになり、今までのあらゆる抑圧した感情を乗せて火を噴くのです。
キツい言葉づかいや嫌味を言うのも、
怒りを我慢し抑圧していることへの裏返しです。
こうして、原因が不明瞭なケンカを引き起こすのです。
ただ、ケンカを正当化するために多く理由を探しますがね。
最悪の場合、その理由が曖昧で相手から詰め寄られると、
無意識のうちに抑圧の元となっている観念が刺激され
「あなたの給料が安いからよ！」と言ってしまうのです。
その言葉は、相手もどこかで「悪いな～」と気にして罪悪感を刺激し、
それは塩を塗り込むようなものではなく、多くピストルでの一撃？機関銃？
バズーカー砲のミサイル？となって相手を玉砕してしまうのです。
余談ですが、
「夫婦喧嘩の実態」についての調査（アイリサーチ調べ）で1位は、
「言い方が乱暴・キツいなど、言葉づかいや物言いについて（33.2％）」
だそうです。
続きは次回、お金のやり繰りをしている人に話を戻して、
「理想のパートナーシップの築き方（後半）」をお話したいと思います。
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