「やる気にさせる必要はない!振り返り③」
◇Ⅵ.やる気を持たせる◇
“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。
前回、21世紀に入り心の時代と言われ、この14年をみても、
急速に自己という心に関心が向けられてきました。
しかし、時代は大局的に変わりつつあるものの、私たちの多くが、
その変化についていっていないことがあるというお話をしました。
今回は、これからの時代に必要な、そのお話をしたいと思います。
さて、結論から申しますと、私たちの多くが、変化について
いっていないこと、それは『意識』です。
私たちの住む今の世の中は、急速に人間の精神性に意識が向けられた、
精神的な価値観が増えてきました。
「自分らしく」という自分に向けられた言葉も、
これだけ耳にするようになったのは、この21世紀に入ってから
だと思います。
1990年代後半の20世紀というのは、私の記憶では「自分らしく」
というよりも「あるがまま(の心)」と言った 言葉を言っていたように
思います。
当時あるがままの心で生きようとすると、変な宗教でもやっているのかと、
そんな生き方を否定され、そうやって生きられないもどかしさを感じて
いたときもありました。
しかし、今の時代は、先駆者の努力のおかげで、
それが受け入れられる時代になってきたのです。
自分らしく生きるという、本来のあるがままの自分に目を向けた
生き方をすることが、昔と比べると容易になってきたのです。
そのためにも、今までの価値観とこれからの時代にあった心の
価値観に沿った『意識』に変えていく必要があるのです。
それは、以前にも言いましたが、
物質的に豊かになり、食料不足のときのような、
「どやって生きていくか」という時代ではなくなり、
心を大切にした精神性を高めていくような、
「どう生きるか」という意識なのです。
同じようにこれからは、
『やる気にさせる』という受身的な動機づけではなくて、
『やる気を持たせる』という主体的で能動的な動機づけから、
子供が自発的に行動できることが、この混沌した社会を生きる
大きなスキルになってくるのです。
今のままでは、社会の疲弊感の中から上手に自分の価値観の中に
逃げ込みやすい環境があり、ますます自分に都合のいい価値観観
からものごとを選択するようになってくる危機感をも覚えます。
子育ての一つのゴールとして、
親は子供の経済的な自立を子育ての上位にあげますが、
正直実際に関わっている就職活動をする大学生を見ていると、
経済的な自立を動機づけにしている大学生は、正直少ない印象
を受けます。
なかにはいますが、経済的な自立が先にあって、
やりたいことを求めながらも就職していた時代とは違い、
今は、やりたいことを見つけることが先で、経済的な自立は
生きる価値観としては、決して優先順位決は高くないのです。
今、大学生と留学生の両方の学生に就職支援のアドバイザーも
していますが、日本人学生と比べると、
日本の大学に一番在籍している※60.4%の中国からの留学生
(2位は韓国の約11.3%・アメリカは1.5%の9位)の方が、
経済的な自立が先にあって、やりたいことを求めながらも就職する
傾向を強く感じます。
※平成25年度外国人留学生在籍状況調査結果:
独立行政法人日本学生支援機構HPより
これは、なにを意味するのでしょうか。
『やる気にさせる必要はない!』の振り返りはここまでにして、
次回は、『やる気にさせる』ではない『やる気を持たせる』ことに
ついて、お話していきたいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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