◇Ⅵ．これからはやる気を持たせる時代◇
“こどものこころアドバイザー（心理セラピスト）”の
前中 光曉（まえなか こうぎょう）です。
さて、今回は、前回からの続きで、 二つ目の
「子供のご機嫌を取るために媚を売っていませんか」
とうお話をする予定だったのですが、
前回の話しと重複してしまいますが、ここはとても重要ですので、
もう少しお話をさせていただきいと思います。
前回の質問の中で、
「いつも子供を褒めようとすると、子供に合せすぎると感じるのは
なぜでしょうか」
子供も人を褒めるということは、本来とてもいいことだと、
私たちは知っているはずなのですが。
一つ考えられるのが、褒め方を間違っているからです。
結果という行為に対して褒めると、人は嬉しい気持ちにはなりますが、
心の意識（潜在意識）は、満足感と喜びを感じるような、自信にはなり
にくいのです。
なぜなら、やった行為の結果を褒められただけで、自分という存在や
価値を褒められたわけではないですから、自己肯定感が育まれにくいのです。
例えば、作った料理を「美味しい」と出来上がった料理にだけ
言われるよりも、
「ものすごく手が込んでる、時間かかったの？お店の料理みたい」と
言われた方が、そこに時間を掛けて準備し、一工夫も二工夫もした努力を、
褒められているように感じるのではないでしょうか。
このちょっとしたコミュニケーションが、
「明日も頑張って美味しい料理を作ろう♪」と、思うのではないでしょうか。
このコミュニケーションは、結果ではなくて、その人そのものを見ている
からこそ、できあがった料理だけでなく、その作った過程をも意識する
対話の習慣が身に付いているのです。
つまり、自己肯定感を育むということは、子供だけでなく人の存在理由や
価値の尊厳を重んじることであり、相手の存在価値を育むことは、
めぐり巡って『自分の存在価値』を育むことにも返ってくるのです。
再度、二つ目の「子供のご機嫌を取るために媚を売っていませんか」
の前に、褒める対象である「間違った叱り方」についても、
お話しておきたいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
