20140414やる気

 

 

 ◇Ⅵ.これからはやる気を持たせる時代◇

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

さて、前回の親御さんからの、

 

「『子供にやる気を持たせる』ということは、
子供を褒めてあげるということでしょうが、いつも子供を褒めようとすると、
子供に合せすぎて、媚を売るようになると思うのですが」

 

 

という質問に対して、三つの観点からのお話です。

 

 

まず、一つ目は、「子供のどこを、なにを褒めますか」

 

 

自我が確立する小学生までは、いつも子供の価値(いいところ)
を見てあげ、子供の結果はどうであろうと、自分がした、
自分の手で体を動かして、やり遂げたことを褒めてあげることが、
子育てにとても大切なのです。

 

 

子供だけでなく人は、その経過を褒められたときに、
自分の価値を褒められたと感じ、満足感と喜びを感じ、
自信になっていくのです。

 

 

親御さんには、この『意識と思い』を大前提に持って、
子供と向き合ってほしいと思うのです。

 

 

それが、日々の中で『やる気を持たせる』、
自己肯定感を育むことになっていくのです。

 

 

これが、子育てで最も大事なことは、
『自己肯定感を高めること』と、言われる由縁です。

 

 

ただ、多く子供への期待は、子供がなにごとも上手くこなせ、
早く勉強に取りかかり、早くできあがる、そういう子供を勉強の
良くできる賢い子供と思いがちになります。

 

 

そこに親御さんの『意識と思い』が、
結果の善し悪しに目が行きがちになると、子供も結果に意識が向き、
点取り虫という言葉も生まれてくるのです。

 

 

また、できなかったときに、自分が理解され受け入れられていない
ような、否定された感じになり、
そうなると、子供だけでなく人は、『やる気』を失っていくのです。

 

 

稲には、早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)があって、
それぞれの成長が違うように、人もいろんなタイプがあって人なのです。

 

 

兄弟姉妹が多い人はわかると思いますが、
必ず子供はこのように分かれるのです。

 

それが家族の学びであり、集団の中で生きる社会での、
人間関係の学びになっているのです。

 

 

子供の、人のどこに価値を置くか。

 

 

それは、相手の行為そのものでなく、相手の存在そのものの価値を
見る習慣を、日々の中で身に付けていくことが大切なのです。

 

 

「親の目が、結果の善し悪しに行きがちになっていませんか。」

 

というのが、この一つ目のお話です。

 

 

次回は、二つ目として、
「子供のご機嫌を取るために媚を売っていませんか」を、
お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です