20140414やる気

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、
『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』
心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、
日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第25話:「子供は話したがっている」

 

 

和尚に言われて『HappyLuckyMe♪』を日々何気に
言うことを繰り返しているこのお母さん。

 

 

夫が、最近家庭が明るくなったと感じている頃に、
子供と食事をしていると、子供たちが言い放ったお話です。

 

 

「ほら渡(わたる)、おしゃべりばかりしてないで早く食べなさい。
澄(すみ)もあなたが話しかけるから、食べられないでしょ」

 

「今日ね、澄ね、手を洗ってスカートで拭いてたんだよ」

 

「もう、お兄ちゃんなんでそんなこというのよ」

 

「澄、ハンカチは?」

 

「教室に忘れた。お兄ちゃんだってね、トイレにいって手を洗わずに
出てきたんだよ」

 

「いつ見たんだよ」

 

「この前、トイレにいってすぐ出てきたもん」

 

「どうりで渡のハンカチはいつもきれいなのね」

 

「トイレに“水を大切に”ってシール貼ってあるから。節水だよ」

 

「お兄ちゃん、帰ってきて手を洗ったの?ちゃんと洗ってから
ごはん食べてるの?」

 

「洗ってるよ。泡泡でゴシゴシ」

 

「渡、ここ最近、ご飯のときよくしゃべるようになったわね。
そんなにしゃべんなかったのに」

 

「わかんない、いつもと一緒」

 

「お兄ちゃん、よくしゃべる。あたしの学校のこともお母さんに
すぐしゃべるし。男のしゃべりはみっともないって、お母さん
いつも言ってるでしょ」

 

「・・・(いつのまにそんな言葉を)」

 

「しゃべりじゃない、コミュニケーション」

 

「ほら、早くご飯食べなさい。渡はいつからそんなにおしゃべりになったの」

 

「前から」

 

「うそ、最近でしょ。学校で好きな子でもできたの?」

 

「そんな子、いない。お母さんがいつもうるさくしゃべるから話せなかっただけ」

 

「そんなことないでしょ、渡が話をしないからいつも聞いてるだけでしょ」

 

「宿題やった?学校でなにがあった?ゲームばっかりして、もうあれやった、
これやった、早くしなさい、って聞くからしゃべらなかっただけ。なー」

 

「なー」

 

「澄も・・・」

 

「お兄ちゃん、いつもごはんのとき、お母さんにおこられてた。
部屋でお母さんのこと、“うっとうしー”って言ってた」

 

「・・・うっとうしかった?」

 

「最近はお母さん機嫌がいいし、前みたいに聞いてこなくなったけど」

 

「前みたいに・・・お母さんいつもといっしょでしょ」

 

「違う!」

 

「お兄ちゃん、お母さん最近やさしくなって気もちわるいって言ってた。
あとで“おにババ”に変身するから気をつけろ、って言ってた」

 

「えっ」

 

「そんなこと言ってないだろう」

 

「言ってた。澄ちゃんと聞いたもん」

 

「そんなことまでいちいち言うなよ」

 

「だってほんとのことだもん」

 

「(ほんとのこと)・・・そんなこと思ってたの」

 

 

 

少し前までのお母さんなら、気持ちはいつも風船がキンキン状態の中で
バタバタとしていたので、この子供たちの言葉は針となって、風船が
割れるように怒りになっていました。

 

 

しかし、今日のお母さんは苦笑いを作りながらも、ふといつもだったら
腹が立って怒っていたのに、今日に限ってなにか笑い飛ばせる自分が
いることに気づきました。

 

 

そして、自分のことを客観的に、冷静で見られている自分がそこにいて、
なんだか不思議な感じになっていたのでした。

 

 

それよりも、『なんで腹が立たないんだろう?』と、
自分で自分の気持ちがよくわからないことに、どこかムズ痒さを
覚えていたのでした。

 

 

次回は、このどこかムズ痒さの気持ちを知りたくて、
この『Happy Lucky Me♪』を教えてくれた
和尚のところへ行くのでした。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

『Happy Lucky Me♪』の
詳しいやり方はここをクリックしてください。

 

 

 

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