「親が伝える子供への生き方」
就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。
『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第13話:親が伝える子供への生き方」
今回は、『自分で自分の人生を創る』ことができる、この「親が伝える子供への生き方」についてお話したいと思います。
「子は親の鏡」というように、一番は親の価値観が子供に影響します。
そして、子供が家庭から学校など社会との接点を持つようになると、その社会を肌で感じる価値観が、子供に影響をもたらしてくるようになります。
ここで気をつけてほしいことは、子供の価値観のベースは、最初に影響を受ける家庭での親の価値観です。その価値観と社会とを見比べて、子供は子供なりに肌で体験しながら、自分にとっていい価値観を選択し成長し続けていきます。
それだけに、「親が子供と一緒に成長する姿勢」が、日々大切になってくるのです。
その姿勢とは、親が心に余裕をもって、周りに流されない自分自身を生きることです。
周りに流されないためには、『まず親が心に余裕を持った自己肯定感の高い状態をつくること』です。
心に余裕を持った自己肯定感の高い状態をつくりにくいのは、私たちの多くの心は、今も自己否定を持ちやすい歴史的文化的な時代を生きているからです。
21世紀は心の時代とも言われ、これからの時代を生きるには、自己否定から今まで育みにくかった自己肯定を持つ生き方が、必要不可欠なのです。
この12月22日に、中央教育審議会から大学入試改革の提言が、文部科学相に答申されました。
この大学入試改革が提言された答申は、簡単に言うと「現代の社会は、変化が速く将来の見通しが難しい厳しい時代。ゆえに、今後社会に出る子供たちが幸福な人生を築くためには、十分な思考力、判断力、主体性の育成が急務だと強調している」と。
※読売新聞2014年12月23日朝刊より抜粋
ここで見落としてならないのは、制度を変えることは決して悪いことではありません。
しかし、入試制度という方法論ばかりに目が行って、人が人を通して変わっていく対策を、もうこれ以上置き去りにしてはいけないのです。
なぜなら、「子供だけでなく人の思考力、判断力、主体性は、自己肯定感の状態なくして、育めない」のです。
「やりたいからする」という自ら育もうとする状態は、自己肯定感の高い状態だからです。
そして私たちはもう、抜本的に変わらないといけないところまできているのです。
中央教育審議会とは、文部科学大臣の諮問機関で、文部科学省に置かれている多数の審議会のうち最高の位置を占め、最も基本的な重要事項を取り扱う機関です。
その中央教育審議会が「子供の思考力、判断力、主体性の育成が急務」である提言を、文部科学相に答申したことは、
「大事」だとか「必要」と言っているのではなく、「急務」と言っていることに、私たちは簡単に聞き流してはいけない問題なのです。
とは言うものの、残念ながら私たちの多くは、この心に余裕を持った自己肯定感の高い状態をつくりにくいのです。
それは、なぜでしょうか。
その理由について、さらに次回お話したいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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