20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第19話:親から子供への人生の贈り物(前半)」

 

 

前回、これから鍵を握っていくのは、「自己肯定感が高い状態をつくる」。言い換えれば、「心が安定した状態をつくる」こと言うお話をしました。

 

 

親御さんが子供に望むものは、子供の幸せな未来です。また、私たち大人も、次世代を幸せに生きる子供たちの未来をつくることです。

 

 

言うまでもなく、これは世代から世代へと受け継いでいく、責務といってもいいと思います。

 

 

 

これまで私たちは、先祖代々文化的歴史的にみても、日々の衣食住の生理的欲求を満たす不安や心配から『どうやって生きるか』という、自己否定感からの思考体系をつくって生きてきた背景がありました。

 

 

今のこの時代は、経済の大発展は止まり、成長はさほどしていないけれども、決して貧乏になったわけではありません。

 

 

物質的な豊かさの幸福度は増し、近年「癒し、つながり、絆、おもてなし」といった“心”に関する精神的な豊かさを求める時代になったとも言えます。

 

 

つまり、そのことは私たちに、一体なにを意味するのでしょうか。

 

 

 

それは、今までの物質的価値観から精神的価値観へと、私たちの意識が移行している過渡期と言っていいかもしれません。

 

 

精神的価値観への移行と言っても、物質的価値観がなくなるわけではないと思います。

 

 

言うならば、今までの物質的価値観が「主」で、心が置き去りにされてきた時代から、心が「主」で、物質的価値観が「従」の時代になってくると言ってもいいかもしれません。

 

 

それは、今までの自己否定的な思考体系から、自己肯定的な思考体系に変わっていくことを意味しているように思えます。

 

 

なぜなら、心が「主」ということは、

 

自分が「主」である必要があるからです。

 

 

 

そのために必要となってくるのが、

 

自己肯定感の高い状態という『安定した心』なのです。

 

 

心が安定した自己肯定感の高い状態は、

 

理性ある自律心を育み、自発的で主体的にものごとに取組もうとする、
「思考力・想像力・判断力・主体性の育成」そのものなのです。

 

 

 

だからと言って、すぐに結果がでて身に付くものではありません。

 

心を育む」というのは、体験をとおして身に付くものだけに、身に付く速さも人それぞれまちまちです。

 

 

すぐに結果がほしくなりますが、そのことを十分理解しながら、日々の中で自己肯定感を育んでいく必要があるのです。

 

 

でないと、私たちは、自分がなにかを身に付けるスピードにやきもきする度合いだけ、子供や部下にも、同じようにやきもきしてしまうのですから。

 

 

「親から子供への人生の贈り物」の続きは、次回の後半で。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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