20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第41話:燃え尽きた心へのもう一つの贈り物(人生の目的)」

 

 

【親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。
それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、
主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』である。】

 

 

前回、燃え尽きたような慢性的な状態になってくると、もう『らくさ、安心できること、自由、サポートしてもらうこと』では疲弊感を心底から解放することが難しく、日々心が晴れない悶々とした中で、過ごしていかなければならなくなるというお話をしました。

 

 

今回は、そんなとき、実はこれら以外にもう一つ、強く心が求めていることがあるお話をしたいと思います。

 

 

 

『らくさ、安心できること、自由、サポートしてもらうこと』

 

 

それ以外のもう一つとは、それは『真実』です。

 

 

人は心が晴れない悶々とした疲弊の中で、やる価値や意味がわからない無価値感や無意味感といった心の状態にあるとき、人はその心の状態から逃れようとするものです。

 

 

そして、人はそんな心の状態から、なにかを求め、なにかに気づき、なにかを閃き、そこから真の価値や意味を探そうとするのです。

 

 

つまり、人は、
人間の本質である心の中の『真実』を求めようとするのです。

 

 

その『真実』とは、

 

 

「本当の自分とは?(存在理由)生きる喜びとは?(人生の生きる意味とは)?自分はなにがしたいのか(人生の目的とは)?」と、哲学的で宗教的な真理を知りたくなるのです。

 

 

そこには、もう『らくさ、安心できること、自由、サポートしてもらうこと』だけでは、心満たされない自分がいるのです。

 

 

 

昨今就職活動をしている学生たちが、自分と向き合い自分の強みや価値を見つけながらも、「自分はなにがしたいのだろう」と思い悩む声を聞きます。

 

 

学生たちにとって、物質的に豊かになった今、生きるために働くことはもはや最優先事項ではなくなっています。

 

 

その先にある人間的な欲求を満たす働き方(生き方)を、求めていると言えます。

 

 

それは、生まれ育った長く混沌とした疲弊感の社会を生きて来た、裏返しとも言えるかもしれません。

 

 

平成25年版の厚生労働白書にもあったように、2000年を境に「社会のために役立ちたい」という数字の上昇は、『らくさ、安心できること、自由、サポートしてもらうこと』だけでは心を満たされない心の中の『真実』を求め出していると言えるかもしれません。

 

 

これは若者に限ったことではなく、私たち大人も『真実』を求め、『真実』を生きることに動き出していると言えるかもしれません。

 

 

 

この混沌とした疲弊を感じる世の中とは、今の時代に役立たなくなった義務や役割がありながらも、今までの当たり前化してそのやり方にしがみつき、変わることができない閉塞感の中で疲弊を生み出しているのかもしれません。

 

 

そのことで生じる疲弊から燃え尽きを起こすような、マインド・思考・社会的概念(観念)の時代を、私たちは生きていると言ってもいいかもしれません。

 

 

その解決する『鍵』が『真実』であり、
人生の贈り物でもある『人生の目的』なのです。

 

 

 

 

しかし、たとえ多くそれを知ったとしても、
実行に移すことが難しい現実があるのです。

 

 

次回は、そのことについてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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