20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第51話:自己肯定感を高めることは、自分自身を愛すること(前半)」

 

 

【親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。
それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、
主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。
つまるところ、『感謝を笑顔でする心』である。】

 

 

前回は、この『感謝を笑顔でする心』の極意についてお話をしました。

 

 

今回は、自己肯定感を高めることが、自分自身を愛することになることを、再認識するためにお話したいと思います。

 

 

 

就職活動をする学生や一般向けにセミナーやワークショップをしたときに、「長所と短所」について書き出してもらうことがあります。

 

 

A4の白紙の真ん中に線を引いてもらい、左側に「長所」。右側に「短所」を書いてもらいます。

 

 

そうすると多くの場合、「長所」が少しで、「短所」をたくさん書く傾向にあります。

 

 

はじめてこのようなワークをすると、如実にこのようになります。私もその一人でした。

 

 

私たちは、ほんとうに多く自分をちっぽけに否定的に扱っていることが多いのです。

 

 

私の経験から言っても、この自分をちっぽけに否定的に扱っていると、なにかに挑戦したりすることの足かせになっていたりするのです。

 

 

そんなときに、一番思うことはこれです。

 

 

「わかっているけど、できない。今はやらない」

 

 

 

子育ての中でも、このようなことがあると思いますが、その理由を聞いても明確な返事が返って来なかったりするものです。

 

 

その理由は、日頃私たちは心のことについて、どうこう思うことはなかなかありません。ましてや自分が自分のことをちっぽけに否定的に扱っているとは思ってもみませんから、答えられないわけです。

 

 

ですから、「やりたくない。やらない。」としか答えが返ってこないのです。

 

 

ここで、「なぜできないの。なぜやらないの」と理由を追及すると、心は無意識に反応しますから、余計に委縮してしまいます。

 

 

その追及が厳しくなると、できない自分に罪悪感を植え付けてしまい、最後は何も答えらえず、口を閉ざしてしまいます。

 

 

そんなとき、親御さんが言葉で理解したい度合だけイライラしてしまい、ついつい怒ってしまうわけです。

 

 

そうならずとも、親御さんは高ぶる気持ちを飲み込みつつも、「子供をやる気にさせよう」としますが、子供はますますしません。

 

 

そして、親御さんのここまでやっているのにという気持ちが、「なんでできないの!なんで言うことが聞けないの!」と、とうとう堪忍袋の緒が切れるわけです。

 

 

 

なぜこうなるかは、以前にもお話をしましたが、「子供をやる気にさせる」ことは、親御さんが子供にさせようと、コントロールするからです。

 

 

主体性や自発性を削がれるほど、やる気がでないものではないでしょうか。

 

 

「やる気にさせる」のではなく、

 

「やる気を持たせる」ことが大事なのです。

 

 

そのためには、親御さんの心に余裕がないとできません。

 

 

「やる気を持たせる」ためには、『待つ心の余裕』が必要だからです。この待つ余裕が『信頼』を生むのです。

 

 

日々日常のことに追われていると、なかなか平常心である自己肯定感の状態をつくることが難しくなってきます。

 

 

そんな自己肯定感をつくることを踏まえて、それがなぜ自分自身を愛することにつながるのかについて、次回の後半でお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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