「だまし絵で、幸せになる脳が鍛えられる」
『§自分が自分であることが幸せ』
「第9話:だまし絵で、幸せになる脳が鍛えられる」
前回まで、
『幸せ(幸福)であり続ける』ためには、
“気づく”という柔軟な思考(脳)を持ち、
“創り出して日々築いていくこと”が大事というお話をしました。
今回は、この思考である脳を鍛えるために、
だまし絵のお話をしますね。
ここにだまし絵があります。結構有名なだまし絵なので、
一度は見たことがあるかもしれません。
二人の人物が見えます。
いかがですか?二人の人物が見えましたか?
人によっては、
少女の後ろからの横顔が見えたかもしれません。
あるいは、老婆が見えたかもしれません。
二人の人物が見えましたか?
だまし絵などの不思議な絵を見ていると、
「脳が鍛えられる」と言われています。
どういうこと?と思っちゃいますよね。
この「鍛えられる脳」のことを、『抽象的思考』と言います。
『抽象的思考』とは、物事をバランスよく捉える考え方と
言われていて、物事を大きな概念(まとまり)で広い視点で
捉えることです。
一方この対象となる思考があります。
それは、『具体的思考』と言います。
『具体的思考』とは、頭の中で描いているイメージや物事を、
具体的に明確にすること。詳細な事柄に分けることです。
“木を見て森を見ず”という諺がありますが、
『抽象的思考』とは、“森”を見ること。
『具体的思考』が“木”を見ることと言えば、
分りやすいかもしれませんね。
この脳(抽象的思考)を鍛えると、
幸せになる思考が養われると言われているのですが、
本来私たちは両方の思考を持っています。
でも、鍛えないといけないということは、
私たちはそれだけ『具体的思考』に偏って、
日々の生活を過ごしているというわけです。
つまり、“木を見て森を見ず”の生活をしているのです。
改めてですが、“木”ばかり見ているとどうなるでしょうか。
見たまんまのことしか考えられなくなってしまいます。
客観的にものごとを見て、考えることをしなくなります。
見たまんまとは、自分の狭い世界(視点)でしか、
ものごとを見ようとしなくなってしまいます。
他者理解や社会での帰属意識も減り、自分中心にものごとを
考えて、自分のことしか見えなくなってしまいます。
すると、それが自分の生きる思考パターンになってしまう
のです。
それは、とても生きにくい思考パターンになっていきます。
なぜなら、この影響は良好な人間関係づくりにも及ぼして、
人を生きにくくさせてしまう要因をつくってしまうからです。
偏った自分の色眼鏡で人や物事を見たまんま判断して、
自分よがりの人間関係をつくるようになるからです。
例えば、ちょっと想像してほしいのですが、
今大学の受験シーズンがはじまり大学の掲示版に
合格発表がはり出されたところだと思ってください。
そこに大学の関係者のAさんとBさんがいます。
Aさんは合否を発表された受験生を前に、
「合格おめでとうございます」と言っています。
一方Bさんは、終始表情を変えずに無言で見ています。
そのAさんとBさんを見ていた保護者のCさんは、
Bさんを見て、
「今まで頑張って勉強して合格したんだから、
“おめでとう”の言葉ぐらい言ったらどうなのかしら」
と思いました。
もう一人保護者のDさんがいました。その保護者のDさんも
AさんとBさんを見ていて、Bさんのことを思いました。
「BさんもAさんのように、喜びの声を言いたいのかもしれ
ないな。でも、そこには合格者だけでなく不合格の人もいる
から、その人の気持ちも考えて敢えてそうしてるのかも」
実際Bさんは、保護者Dさんが思うように、
敢えてそうしていたのでした。
私たちは保護者のCさんDさんのどちらにも成り得ます。
でも、どちらの方が良好な人間関係を生みやすく、
どちらが幸せになる発想の脳(思考)かということです。
『抽象的思考』も『具体的思考』も両方大事です。
ものごとを成し遂げるためには、両方の思考が必要です。
大事なことは、見たまんまの脳(思考)に
ますます偏りやすい環境に生きている現代。
『抽象的思考』を養い鍛えるためにも、
“木を見て森を見ず” や “木のうえに立って見る”
“親” という字の視点を忘れてもまた思い出す、
そんな心に余裕のある生き方をしたいものです。
次回は、「幸せになるための、新社会人基礎力」について
お話したいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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