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『§自分が自分であることが幸せ』
「第23話:幸せに感じる確率について」

 

 

前回まで「新社会人基礎力」というタイトルで、キャリアと
自己形成についてお話をしてきました。

 

 

その中でも、心理学者のマズローの考えを引き合いに出し、

 

『人間は生まれながらに創造性や革新(方法・習慣などを
改めて新しくすること=イノベーション)をもたらす力を
備えていると言うこと』と言いながらも、

 

有効的な問いかけとして、

 

「『ひとはなぜ創造するのか』ではなく、
『ひとはなぜ創造し革新しようとしないのか』
と問うことであろう。」と言うことに対して、

 

一つの考え方となるお話をしてきました。

 

 

今回は、さらに日頃私たちが何気に使っている言葉が、
実は私たちを間違った結果に導いているお話をしたいと
思います。

 

 

 

さて「幸せに感じる確率」と「幸せを感じる確率」とでは、
全く意味が違って来るその理由を説明できるでしょうか。

 

 

ここにA・B二人の人がいます。

 

Aは「私は幸せ感じる確率を上げるために頑張る」と
言っています。

 

Bは「私は幸せ感じる確率を上げるために頑張る」と
言っています。

 

日頃私もそうですが、耳から聞いて覚えた言葉をそのまま
使っていることが多いのですが、

 

みなさんは、日頃どちらの言葉を使うでしょうか。

 

 

正解はAです。

 

 

私たちが幸せになるには、Aの言葉を使わないと
思考という脳に正しくインプットされないのです。

 

 

Bの文章は、実は言葉の使い方が間違っているのです。

 

 

Bは正しくは

 

「私は幸せを感じられる確率を上げるために頑張る」となります。

 

 

このように言うと、勘のいい人はわかったのではないでしょか。

 

 

Aの「幸せに感じる」は、

 

「自らの気持ちから湧き起る動機で幸せになる」と自発的に言っています。

 

 

Bの「幸せを感る(感じられる)」は、

 

「私自身の気持ちからの動機ではなく、自分以外の外にあるものが幸せを
もたらしてくれて幸せになる」と受身的で依存的になっているのです。

 

 

簡単に言えば、

 

Aは「幸せになる」と心から言っているのに対して、
Bは「○○があれば、○○になれば、幸せになれる」と
○○に自分の価値を置いてしまっているのです。

 

 

 

以前もこのブログでお話をしましたが、
Aの動機づけを「内発的動機づけ」と呼び、
能動的で自立的な態度をつくります。

 

 

Bの動機づけを「外発的動機づけ」と呼び、
受身的で依存的な態度をつくるのです。

 

 

ですから、正しく言葉を使わないと、気持ちという
潜在意識では「幸せに感じる確率を上げる」と感じていても、

 

 

表面意識という思考に働きかける言葉を
「幸せを感じる(感じられる)確率を上げる」と間違って
インプットすると、受身的な発想からの結果しか得られない
というわけです。

 

 

そして、受身的で依存的な態度に慣れ親しむと、
どうしても自分に都合のいいように楽な方へものごとを
考えるようになり、変化することも嫌いになるのです。

 

 

つまり、Bは受身的で依存的な発想になるため、
冒頭の『創造し革新すること』が苦手になると言うわけです。

 

 

このことに気づいてものごとを選択するだけで、
ものごとがスムーズに流れ、不平不満や不安、心配事の
割合もぐっと減少するのです。

 

 

 

最後に設問です。

 

 

AとBの考えを持ったお母さんがいます。

 

A「子供やる気に・・・」

B「子供やる気を・・・」

 

「あなたはAとB、どちらの考え方がより子供は自発的に
行動すると思いますか?そう思った理由は何ですか?」

 

①A
②B

 

 

◆解答と解説

 

答えは、②のBです。

 

 

A「子供をやる気に・・・」B「子供にやる気を・・・」の
「・・・」には、どんな言葉が入るでしょうか?

 

 

Aは「子供をやる気にさせる」です。

 

Bは「子供にやる気をさせる」とは言いませんよね。

 

 

ですから、Bの「子供にやる気を持たせる」発想が、
より子供は自発的になるというわけです。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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