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『§まっすぐに生きるのが一番』
「第7話:明確な目標がないってこんな感じ」

 

 

前回は、「変わる」「変える」の言葉について、
どのような印象を持つか理解しておくことが、
次に進もうとするときに選択しやすくなるという
お話をしてきました。

 

 

今回は、目標が大事だと言われることについて、
お話したいと思います。

 

 

 

よく目標や夢を持つことが大事だと言われます。
それを否定する人はいないと思います。

 

 

ただ目標や夢がないからといって、
私は人よりダメだとか、劣っているとか、
自分らしく生きていないとか、
そんなふうには思わないでください。

 

 

多く人は目標や夢がないわけではなく、
心のどこかには持っているものなのです。

 

 

でも、その心の火は消さないでください。

 

 

チャンスがやって来たときに、
掴める心の準備は持ち続けてください。

 

 

そのためにも、明確な目標を持っていないということが、
どんな感じなのかは知っておいてほしいのです。

 

 

 

私が感じたある話をしたいと思います。

 

ある日私は、知人とドライブに出かけました。

 

 

私たちは海からの絶景を見たくて、福井県の三方五湖に
行くことにし、お昼ごろには現地に着けるよう目標を
立てて車を走らせました。

 

 

あらかじめ調べておいたこともあり、無事スムーズに
三方五湖に着きました。

 

 

お昼ごはんも食べ、自然が織りなす絶景にも満足し、
あとは大阪に向かいながらどこかいいところがあれば、
寄り道をして帰ることにしました。

 

 

私は帰る途中と言ってもだいぶそれるのですが、
岐阜西部にある養老の滝を思い出しそこへ向かいました。

 

 

私はその滝からの帰り道、なぜかふと冒険心が湧き起り、
ナビも高速道路にも頼らず道路標識だけを頼りに
地道だけで大阪に帰ろうと思ったのです。

 

 

しかし、それがこの後迷走することになったのです。

 

 

 

私は北にある滝を背に、三重県の桑名まで南下し、
そこを西に曲がって琵琶湖の東側を走る国道8号線に
出れば、あとは一本道で帰れると思っていました。

 

 

それがあろうことに、東西南北を見誤ったのです。

 

 

滝から県道への出口はてっきり南方向と思っていたのが、
途中カーブをしていたことを失念してしまい、
実際の出口では車は東方向を向いていたのでした。

 

 

そうとは知らず私は東が南と思い込んで走りだし、
途中今どこを走っているかもわからなくなりながらも、
ただ南に向かっていると信じ込んで車を走らせました。

 

 

最終的には道路標識に名古屋の文字を見て、
自分が南ではなく東に向いて走っていることに
驚愕し、ようやく誤りに気づいたのでした。

 

 

私は方向修正し桑名に向けて車を走らせている時に、
こんなことを思ったのでした。

 

 

三方五湖へはお昼ごろに着きたいと目標を立て、
そしてスムーズにほぼ予定通りに着いた。

 

 

それが大阪に帰る同じ目標を立てたのに、
なぜこうも違いが生じたのだろうかと。

 

 

三方五湖へは具体的な時間を決めていた。
さらにそのために地図を見て道も確かめた。

 

 

しかし、大阪へはただ漠然と帰ることを目標にした。
そのための道順などは詳しく調べていない。
ただ確実に大阪に向かって南下していると信じて。

 

 

ふとこれって人の人生にも似ているかも・・・と。

 

 

漠然とした大阪の目標って、なにか幸せになりたいとか、
もっとお金持ちになりたいとか、もっと○○したいとか、
そんな漠然とした目標みたい。

 

 

その目標には意識は向かっているだろうけども、
現実は行きあたりばったりということと似ているのかな。

 

 

これって目先の日々の生活や仕事に追われていることと、
なにか似ているのかな。

 

 

三方五湖に行くときは、意図してドライブしている
感じがあって楽しかったけど、大阪に向かっている時は
焦りと不安の中で惰性的に車を走らせている感じで、
家に帰るとどっと疲れが出ただけだったな。

 

 

もしまた明日取りあえず漠然とした目標に向かって
車を走らせると思ったら、考えるだけで気持ちが萎える。

 

 

これって明確な目標を持たず漠然としていると、
ただ流されて受身的な日々を送ってしまって、
疲れやストレスを溜めやすくなるのと似ているのかな。

 

 

明確な目標がないと、こんな感じなのかもしれない。

 

 

 

私たちは新しいチャンス(目標)を得たいと思いますが、それはつねに手を広げることを意味するとは限りません。

 

 

むしろ今の状況に根を張って、そこに価値あるものを
築いていくことを意味するのかもしれません。

 

 

そのような意味では、
一日をどう楽しく前向きな気持ちになって生きるかが、
大切になってくるのです。

 

 

 

次回は、「人が変わるってこんな感じ」で、
そのあたりのことをお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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