メソッド実践編:「ありがとうの10か条」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
※はじめてこられた方は、
この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。
§ ありがとうの10か条
前回、和尚は『ありがとう』という感謝が日常的に増えた状態になれば、
必然的に『幸せ』も『ありがとう』に付いてくるように増え、
『ありがとうが幸せであり、幸せがありがとう』という話をした。
そして、この『ありがとう』の実習がわからないと、
『幸せ』も今三人が思っている『幸せ』でしかないと話をして、
詳しくその理由について話そうとしたのだった。
「瑞枝さん、有里さん、誠くん、今の生きている時代をどう思いますか?なにか生きにくいような混沌とした感じがしたりしませんか。
私たちの生きているこの時代は、ものが豊かになり、楽しみが増え、便利になり、時間に追われるように多忙な生活を送り、しかもストレスも抱えやすくなりました。
そしてそれらと引き換えに、自分が感じる『幸せ』の作り方がわからなくなってしまい、『ありがとう』とは思えるけれども、『ありがたみ』を忘れてしまったように感じるのは、私だけでしょうか。
私は、これからの社会に危機感を持っています。
それは、このまま物質的価値観に翻弄された生き方をしていくと、これだけ魅力に溢れている世の中ですから、あまりものごと考えずに簡単に自分の欲が満たされていき、その結果、確実にものごとをじっくり考えたり、想像力が低下していくのです。
それが意味するところは、まさに、身についてしまった自分の都合いい損得の価値観でものごとを選び、
そこには『ありがたみ』の大切さを忘れ、人の心を忘れた『関わると面倒だから。責任を取るのがいやだから。ばれなければいい。自分さえよければいい』ということが、当たり前になっていくことです。
でも、現実にそれはもう起こり続けています。
政府・会社の隠ぺい、産地偽装もそうです。もっと生活レベルに落としていくと、例えば、目の前に灰皿があるのに、その周りに足でもみ消されたタバコの吸殻。
これは私の強烈な記憶で、あるテーマパークのセルフ式の食堂(レストラン)で、誰もいないテーブルの上に、本来返却口に戻さないといけないラーメンのどんぶり鉢があったのですが、覗いてみるとその残った汁にタバコの吸い殻が数本浮いていたのです。
さらにです。その横にあったカレーライスの食べきれなかったご飯にですよ、タバコの吸殻が突き刺さっていたんです。それを見た瞬間唖然として、なにかものすごくやりきれない、もうこの世も末かと本当に泣けてきて悲しくなりました。
このことだけが要因ではないですが、私はもうこの混沌とした世の中の物質的価値観に振り回されている場合ではなく、本当に私たち一人ひとりが、生きる原動力ともいえる『ありがとう』というなかに『ありがたみ』も思える心を思い出し取り戻していくことが、
そこからものごとを考えていかないと、本当にこれからの世の中が、自分を律する心を失った利己的な時代になると思ったのです。
それは、スピリチュアリストの江原啓之さんの言葉を借りれば、
『これからは、精神を「主」とし、物質を「従」とする生き方に変えていくときなのです。』
(出典:江原啓之著『予言』講談社より抜粋)
つまり、自らの心を律して主体になって生きることであり、自分がものごとを選択して決める生き方なのです。
だからまずは、『ありがとう』の実習をやっていって、意識が広がっていくということは、ご飯一つにとっても、『ありがとう』と意識できることです。
そこには、お米を誰かが焚いてくれたことや、そのお米を作ってくれた人のことが、頭で思わなくても心のどこかで感じられることを、そこに『ありがたみ』の心でいられる自分を取り戻し、思い出すことなのです。
以前に『ありがとうと言えば?』という実習(ブログ「ありがとうの意識を広げる」を参照)をやりましたよね。そのときの最後の方の言葉を覚えてますか。
『靴。靴下。服。マッサージクリーム。付まつげ。コンタクト。メガネ』と言って、
誠くんは『これって、すべてにありがとうですよね。さっき和尚さんが言葉尽きるまで永遠に続きそうと言ってましたが、あらゆるものすべてにありがとうなんですね』
有里さんは『ほんまそう言われたら、全部ありがとうやねんや』
瑞枝さんも『なんかすごいですね。そんなこと思って生活してないですもんね』と言っていましたよね。
そのことを『ありがとう』の実習で、現実の日々の生活の中で気づき、体感してほしいのです。
そのような状態になっていくと、そこには前向きになにかをするわくわくするような力が湧いてきます。そして、そこには必然と『愛、感謝、思いやり』、『幸せ』が感じられるのです。
みなさんには、もう少しこの『ありがとう』の実習が進んでから言おうと思っていましたが、この『ありがとう』の実習の『気づき』の到達地点は、『自分が生かされている』ことに『気づき、感じる』ことなのです。
『自分が生かされている』と感じるからこそ、あらゆるものに『感謝』する気持ちが起こるのです。
そうなるかならないかのわかれ道は、この『ありがとう』の実習を、ただ続けるかやめてしまうか、それだけです。
この『ありがとう』の実習のプロセスを段階的に上手く表現してくれている方がいますので、その言葉を紹介します。
【ありがとうの10か条】
ありがとうは
一.あなたの夢と希望をはぐくみます。
二.おっきなすてきな笑顔をつくります。
三.生きる喜びが沸き目が光輝きます。
四.進歩進展、現状打破のいしづえです。
五.おかげさまと言える心をつくります。
六.がんばって生きていこうと支えあえます。
七.相手を認め、みんなを勇気付けます。
八.まわりの人々を和やかに豊かにします。
九.生かされていることを自覚できます。
十.平和のありがたみと尊さを伝えます。
瑞枝さん、有里さん、誠くん。『なるほどー』という顔をしていますが、そうではないのですよ。
この『ありがとう』の実習をやっていけば、みなさんもそう『気づく』ようになるのです。
なぜなら、自分が本来持っている大切な心に気づき、思い出して取り戻していこうと、意図的に自分の意識に働きかけているのですから」
和尚はそう言って、ここでもう一度『ありがとう』の実習の大切さを、再度整理しておいた方がいいと思ったのだった。
つづく
次回明日10月25日(金)は、
メソッド実践編:「再度ありがとうの実習の大切さ」をお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆
※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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