20140414やる気

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、
『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』
心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、
日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第29話:「子離れを難しく思う理由」

 

 

前回、お母さんは小学校1年生の澄(すみ)が、もう自立と言われ、
緊張した面持ちで話しを聞いていたが、“まだまだ子供”という言葉を
聞いて、ホッとしたように安堵していた。

 

 

和尚は、そのお母さんの感情の変化を見ながら、
“子供の嫉妬と子育ては子離れ”についてもう少し話を加えたのだった。

 

 

「娘さんのジェラシーを含めて、“子育ては子離れ”について、
もう少し心理学的な観点も加えてお話しますね。

 

 

お父さん、お母さんというのは、小さな子供にとって、安心、
信頼、無条件の愛をくれる尊い存在ですよね。

 

 

私たち大人でも、そのような人には、好意を持たずには
いられませんから、親子関係ならなおさらですよね。

 

 

もの心がついてくると自我が芽生えてきて、性に関心を
示したりしませんか。それが異性というお父さん、お母さんなんです。
さらに成長すると、男女にあるものないものに興味を示してたりも
しますよね。

 

 

子供も本能的に異性を求めますから、男の子であればお母さんを、
女の子であればお父さんを、というように。

 

 

だから、幼稚園児でも小学生であっても、澄ちゃんのようにジェラシー
を持ったり、好きな人に悪意のない意地悪をするものなんです。
気に留めることのない自然な摂理です。

 

 

もう少し小さな子供のジェラシーについて、
こんな話をしましょうか。

 

 

例えば、お父さんがお母さんに冗談っぽくイチャイチャしていると、
男の子が『お母さんにちかよるな!さわるな!あっちにいけ!』と
言ったり。

 

 

そうかと思うと、急に泣き出したりして
『こっち来んな、ママのところに来んな、もうパパ嫌い・・・』と言って、
これでもかというぐらいにお母さんの胸で甘えたり。さすがのお父さんも
その光景に、なにかジェラシーを(笑)

 

 

女の子だと、お父さんとお母さんとが冗談っぽくイチャイチャしていると、
お父さんとお母さんの間に入ってきて、お母さんにくっ付いたりします。

 

 

そして、わけもなく『抱っこ抱っこ』とダダをこねたりして、
自分に関心を引かせようと、いえ、お母さんの関心をお父さんから
そらさせたり(笑)

 

 

これは心理学的にみると、女の子はお母さんとくっ付くことで、
お父さんに近づかせないようにするんです。男の子の場合も、
お母さんにくっ付いたりして、子供ながらに父性本能なのか、
お母さんを守るようにお父さんを近づかせないようにしたりするんです。

 

 

女の子がお父さんにくっ付かずに、
お父さんをお母さんから遠ざけるのが、みそです(笑)

 

 

まあ、この頃の子供というのは、感情のままわかりやすくて、
それがかわいらしくて、親や家族をほのぼのさせてくれたりしますね。

 

 

そんな日々の中で、お父さんお母さんにとっては、
この時期の子供との関わりあいは、かわいくて恋心や無償の愛を
持つような感情があるかもしれませんよね。

 

 

さて、それだけに、愛情をいっぱい注いだ子供に、
子離れって、なにか寂しい気がしませんか。

 

 

母性愛でつながりあっている幼児期の子供が、成長するに従って
“子離れ”と頭ではわかっていても、なかなか気持ちを切り替えて
接することって、難しいものですよね。

 

 

特に日頃子供に世話を焼かなければならないお母さんにとって、
毅然とした態度で子供と接していくと、愛する子供に嫌われたような、
後ろ髪を引かれるような、ときに身を引き裂かれるような、
悲しくて寂しい感情を生みやすくなるではないでしょうか。

 

 

このことが、心理学的にみて『子育ては子離れ』させることを、
躊躇させてしまう理由にあるんです。

 

 

裏を返せば、それだけ献身的に子育てをしているがゆえの悩みであり、
親も子供と一緒に成長するというのは、親も子供から自立すること
でもあるんですね。

 

 

ここまではよくある話で、親がそんなふうに思いながらも、
子供と一緒に学んでいく姿勢があれば、いつの時代もなんら
問題はないんですけどね。ただ・・・」

 

と言って、和尚は一呼吸置いて話を続けたのでした。

 

 

次回は、『親離れ子離れできない親子』について、
お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

『Happy Lucky Me♪』の
詳しいやり方はここをクリックしてください。

 

 

 

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