20140414やる気

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の 前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

あるお母さんが、 『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、 『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』 心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、 日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』 第34話:「子供が就活する社会での働き口」

 

前回、自律心が芽生えず、子供が受身的な考えでは、
これからの社会の中では、ますます流されていくというお話をしました。

 

今回は、子供が社会に出て働こうとするとき、社会の働き口はどのように
なっているのか、お話したいと思います。

 

「お母さん、世の中が平和で便利になって来て、暮らしやすくなったものの、
いつの時代も次から次へと問題、課題がありますね」

 

「それで和尚さん、子供の将来の働き口というのは、どうなるのですか」

 

「今までの時代は、教育そのものが画一的な教育をし、自律的なことよりも、
他律的なことを重んじてきました。

 

つまり、自分からなにかをすると自己主張する人は嫌われ、
言われたことをきっちりすることが、善しとされてきました。

 

今の時代は、ものが売れなくなり、しかも人件費の高騰で、
ものを作る会社は、人件費の安い海外へと工場などを移転しているのは、
ご存知だと思います。

 

今までは、子供が自ら考えてなにかをする自発性をそれほど養って
いなくても、言われたことをやっていく受身的な考えの仕事の
受け皿は多くあったように思います。

 

でも、今はそんな雇用を生んでいた会社は、
どんどん海外へと拠点を移していきました。

 

そして、雇用形態も、正社員から契約社員や派遣社員、
しいてはフリーターなどのアルバイトが重宝されるサービス業
主体の社会になってきました。

 

高校、専門学校、大学などの新卒は、就職活動をし始める
学生のほとんどは、正社員を目指します。

 

そのような社会の中で、会社が正社員に求める
気質の第1位は、『主体性』です。

 

積極的にものことに取組む姿勢と、
会社の中心で働いていってくれる人材です。

 

でも、よく言われるのが、企業の採用基準は、昔とほとんど
なにも変わっていないと言われているんです。

 

変わってきたのは、社会で働こうとする若者の気質だそうです。
つまり、採用基準に満たない若者が増えたと言われているのです。

 

会社も人ひとり雇うとなると、給料だけでなく、
その人に係る社会保険料や年金、その人へ貸与する品々など
さまざまな費用が掛かるわけですから、人手不足と言っても
簡単には雇うことはできないんですね。

 

ところで、毎年新聞に、今春卒業の大学生が就職した%は、
“94.4%”(厚生労働省と文部科学省が2014.5.16発表)とか
出たりしますが、この数字だけみると大学に行けば、
ほとんど就職できるような錯覚をしてしまいますよね。

 

なぜか、厚生労働省と文部科学省は、下記の数字を出さずに、
94.4%を就職率として発表するんですよね。

 

※時事ドットコムの記事より http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_tyosa-koyou-college-naitei

 

昨年の平成25年度の文部科学省の学校基本調査では、
全大学卒業者の実数、正規の就職率は63.2%です。

 

それはそうですよね。卒業して11.3%は大学院や専門学校へ
進学したり、またフリーターや就職しない若者もいるのですからね。

 

また、高校卒業者の実数の就職率は17%、高校を卒業した
70.2%が、短大・大学(50.2%)や専門学校(17%)へ
進学するんですよ。

 

※文部科学省平成25年度学校基本調査結果より http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1342607.htm

 

会社に勤めることがすべてではありませんが、自分で仕事する場合でも、
夢を実現する仕事であっても、この『主体性』は切っても切れないもの
なのです。

 

なぜなら、『主体性』は『やる気』につながり、
『主体性』という自らの意志で行動するからこそ、
そこに人が成長するために大切な『学びや気づき』が起こり、
人は成長するんです。

 

そのためにも、これからの社会はどのような若者が求められて
きているのか、親御さんである私たち大人が理解し、

 

そこからどう子供と関わっていくのか、ただ親の価値観を押し付ける
ような子育てではなく、親御さん自身も子供と一緒に成長するだけの
心の余裕を持ち、

 

親御さん自身も今の時代を生き続ける姿勢が、
とても大事な時代になってきているんです」

 

和尚はそういって、お茶をすすったのだった。

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

『Happy Lucky Me♪』の 詳しいやり方はここをクリックしてください。

 

 

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