20140414やる気

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、
『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』
心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、
日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第39話:「嬉し恥ずかし心ムズムズな気持ち」

 

 

前回、普通の子供に育ってほしいと表面では言いながらも、
心の底ではそれ以上を求め、それが動機となって言っている
こととやっていることにずれが生じる話をしました。

 

 

また、それ以上を求めながらも、その求める期待にお母さん自身が
子供の可能性を決めていて、そうならないためにも、心に余裕を持ち、
待てる生き方を日々続けることが、とても大切になってくる、という
お話をしました。

 

 

今回は、お母さんが『HappyLuckyMe♪』を言い続けてきて、
この心の余裕を持てるようになり、いい感じになってきた、1ヶ月目
ぐらいで陥る、次のステップに進む罠についてのお話しです。

 

 

 

「お母さんが、そもそも私に会いに来た理由は、以前なら、
子供に嫌なこと言われたら、腹が立っていたのが、腹を立てずに
受け止められたんですね。

 

 

その気持ちが、なんだかムズ痒くて、その理由を知りたくて、
ここへ来たんですね」

 

「そうなんです。気分は悪くないんですけど、なにか心がムズ痒い
というか、居心地が悪いというか、なぜかわからないだけにちょっと
不安になったんです」

 

「なるほど。とてもいい傾向ですね」

 

「そうなんですか」

 

「ええ、とても順調にプロセスを進んでいますよ」

 

「そう言ってもらえると、嬉しいですけど。どうなってるんですか」

 

「そうですね。わかりやすく例えると、お母さんがここへ来た時に、
『えらい綺麗になりはって』と褒められたとき、お母さん、なんだか
“嬉し恥ずかし心ムズムズ”って感じになりませんでしたか」

 

「いや~そ、そうですね。いや~ちょっと思い出すだけで、
恥ずかしくなってきますね」

 

「お母さん、ほんとに、えらい綺麗になりましたよ。なあ、なつみ」

 

「ほんま綺麗になりはったわ。それに若くなったよね。
なんか顔の雰囲気がスッキリしてて、すごく魅力的」

 

「なつみさんこそ、いつもお綺麗で。お顔が生き生きとしてますよ」

 

「そう言ってくれはると、嬉しいわ」

 

「お母さん、これ、この今の状態です(笑)人って褒められると、
“嬉し恥ずかし心ムズムズ”の気持ちで、なかなか受け入れにくいというか、
認めにくいですよね。この状態です」

 

「ハハ、なるほど、よくわかります」

 

 

「でね、この状態を“理解”して、“受け入れる(受容)”ことが
とても重要なんです。そして、“こんな今の状態でいいんだ!”と、
今の自分にOKを出してあげることが、とても大切なんです。

 

さっき、お母さんが妻のなつみに、“いつもお綺麗で。お顔が生き生きと
してますよね”って、言ってくれましたよね。

 

それで妻のなつみは、“そう言ってくれはると、嬉しいわ”って、
言ったんですね。これが、『受け取る、自分にOK』を出して
いることなんです。

 

 

でも、多くは“いえいえ(NONO)、私なんか”と、
嬉しいけれども、結局は受け入れていないんです。

 

 

妻のなつみなんか“いえいえ(NONO)、私なんか”の天才でね、
はじめに会った頃は、“私はコンプレックスの塊”みたいなことを言って、
私が素直に伝えても、なかなか自分の中に受け入れてくれなかったん
ですから。

 

 

でね、ここで大事なのは、ムズ痒い気持ちは、いいプロセスを踏んで、
いい状態になっていると受け止めてほしいんです。

 

そんな今の自分に“OK”を出してあげてほしいんです。

 

今はやりの『Let It Go ♪(これでいいの♪)』です。

 

これは、深い意味では、“こんな自分”と思っている自分への
『ゆるし』なんですよ!それだけすごいことなんです!

 

これからは、

 

『Happy Lucky Me♪(幸せで幸運な私)』と、

『Let It Go ♪(これでいいの)』はセットですね!」

 

そう言って和尚は満面の笑みで上手く話が決まり、
満足げな顔をしていると、

 

和尚さん、“私もコンプレックスの塊”なんです」

 

『えっ!もしもし、今の私の話し聞いてる???
とっても大事な話をしているんですよ』と思いながら、

 

「お母さん、今の私の話し、とっても大事なので、
理解して納得してもらえましたか」

 

「はい、“私もコンプレックスの塊”なんです!」

 

 

和尚はお母さんの言葉を聞き、意識ここにあらずと思いながらも、
“コンプレックスについて話をしないと、帰ってもらないだろうな”と、
苦笑いをしてその話をしたのだった。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

『Happy Lucky Me♪』の
詳しいやり方はここをクリックしてください。

 

 

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