20140414やる気

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第27話:わかっていても、不安が勝ってしまう理由③」

 

 

今回は、前回からの続きで、三つ目の「そこまでやらなくても、世間一般に普通に育ってもらえれば」について、お話したいと思います。

 

 

「子供が育つ12の魔法の言葉」のようにするのは、いいとわかっているにも関わらず「そこまでやらなくても、世間一般に普通に育ってもらえれば」と思ってしまう理由は何なのでしょうか。

 

 

多く隠れている心の理由は、
「うちの子だけ?周りと同じが安心」と言う声です。

 

 

子育てに明確な答えがないだけに、周りと自分の子供が同じようだったら、自分の子育てに安心感を覚えるのです。
このような人の傾向として、周りに流されやすい人に多いようです。

 

 

もう少し深く心の声を聞いていくと、
「そんなふうに育ったら、なんか自分の子供でないみたい」と言う声です。

 

 

「子供が育つ12の魔法の言葉」のように育ってほしい思いがあるものの、親自身がそのように育ってきていない現実に戸惑いを隠せず違和感を覚えるのです。

 

 

つまり、例えば「アルプスの少女ハイジ」のクララのように育ってほしいと思いながらも、多くハイジの方がより自分に近くて親近感が湧くのです。

 

 

さらに深く心の声を聞いていくと、
「今すぐなにか切羽詰まっているわけじゃないし、今のままでもなんだかんだ言って幸せだから、まあそうできれば理想的だけど」と、どこか知識を吸収することで安心してしまって、実行まで伴わないのです。

 

 

今までの二つの話、
「そこまで自分がそんなふうにできるのか不安」
「かえって子供を甘やかしてしまうのでは」よりも、
「そこまでやらずとも、世間一般に普通に育ってもらえれば」と、
実はこのように思う人が一番多いかもしれません。

 

 

「世間一般的に普通にみんなと同じように・・・」と、
物質的に豊かになるためには、今まではそれでよかったのかもしれません。

 

 

しかし、現代はその物資的な豊かさから精神的な豊かさを求め出しています。この何十年間を振り返ってみると実感できるのではないでしょうか。

 

 

また情報過多の時代とも言われ、情報に流されてあれこれと振り回されて、結局中途半端になることも多くなってきています。

 

 

さらに世の中が多様化し、例えば消費者ニーズの多様化、メディアの多様化、生活の多様化、家族の多様化、雇用の多様化、嗜好の多様化、そして価値観の多様化など、それに伴って子供を取り巻く環境も多様化しています。

 

 

高校を卒業して大学の学部・学科を選ぶにしても、なにが学びたいのか迷うほど専攻分野が多様化しています。

 

 

それだけに、本当に求めるものを探し当てるには、自分自身を認識した上で取捨選択できる能力をつけることが、本当に大切になってくるのです。

 

 

これは、子供だけの問題ではなく、私たち大人にも言えることです。

 

 

現状は、親や私たち大人がそのことに四苦八苦していながら、どうして子供たちに教えることができるのでしょうか。

 

 

子供を見ていると子供に問題があると思いがちになりますが、「子供は親の鏡」と言うように、もう親や私たち大人が変わらないといけない時代なのです。

 

 

なぜならこれからの時代は、今までの「どうやって生きるか」の受身的な生き方から、「どう生きるか」と能動的で主体的な生き方に変わらなければ、この混沌とした社会を生き抜くのが難しい時代だからです。

 

 

 

まず、親である私たち大人が世の中に流されない、
『自分の人生を意図的に生きること』。

 

 

そのためには、何度も言ってきましたが、
『自己肯定感を高めた状態を習慣化すること』です。

 

 

それが親から子供に伝えられる
『なにが大切かの自律心(真心)』を育むのです。

 

 

そして、子供の育成が急務と言われる考える力、想像する力、
判断する力、能動的で主体的な生き方を創っていくのです。

 

 

だから、子供や若者よりも、親である私たち大人に焦点を
当てることが、『子供・若者の未来を創る方法』なのです。

 

 

その変わる方法として、

 

『Happy Lucky Me』

 

『ありがとうの秘訣』

 

を日々の中で身に付けることが効果を発揮するのです。

 

 

長々と親や私たち大人が変わる必然性をお話してきましたが、これまでの話を踏まえて、次回からは、この章の本題の「子供・若者の就職について」、お話していきたいと思いますが、

 

その前に、「子供の就職を心配する前に親がすること」についてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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