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『§自分が自分であることが幸せ』
「第20話:幸せになるための、新社会人基礎力⑤」

 

 

さて、今回は「幸せになるための、新社会人基礎力①②③④」
の続きの⑤です。

 

 

ものごとを成し遂げたり、幸せであり続けることを
創り続ける『創造性』についてお話したいと思います。

 

 

 

「ひとはだれでも、より高次(精神性の高い状態)の価値を
体現したいという生まれながらの欲求をもっている。ちょう
ど、亜鉛やマグネシウムを摂取するという生理的な欲求が、
生まれながらに備わっているのと同じように。

 

 

このことは、より高次の欲求や動機づけが生物学的起源を
もつことを明確に示している。

 

 

あらゆる人間は、美、真実、正義といった最高の諸価値を
求める本能的欲求をもつものである。

 

 

この考え方が理解できれば、『何が創造性を育むのか』が
問題ではないことも理解できよう。真に重要は問題とは、
だれもが創造的とは限らないのは一体なぜなのか、という
ことだ。

 

 

人間の可能性はどこで失われてしまったのか。
なぜ、損なわれてしまったのだろうか。

 

 

有効的な問いかけとは『ひとはなぜ創造するのか』
ではなく、『ひとはなぜ創造し革新しようとしないのか』
と問うことであろう。」

 

 

 

この文章は、欲求階層説で有名なアメリカの心理学者
アブラハム・マズロー(1908年-1970年没)が書いた
“MASLOW ON MANAGEMENT”の中の一文です。

 

マズロー

 

この文章の中で、とても興味深いのは、

 

 

“有効的な問いかけとは『ひとはなぜ創造するのか』
ではなく、『ひとはなぜ創造し革新しようとしないのか』
と問うことであろう。“のところです。

 

 

冒頭にもありましたが、人間は生まれながらに創造性や
革新(方法・習慣などを改めて新しくすること=イノベー
ション)をもたらす力を備えていると言うことです。

 

 

確かにそのような観点から子供を見ていると、子供は自分を
偽ることがありません。常に生き生きと行動し、創造性に
あふれています。

 

 

それが、成長とともにそうではなくなると言うことです。

 

 

 

ハーバード大学が、幼児と低学年児童を対象として、
人間特性に関するある研究をしました。

 

 

その結果、先天的に備えている創造性が4歳を過ぎると
画一的に周りにあわせる社会的圧力(しつけや教育)の中で、
顕在化している能力の5層か6層ぐらい下に隠れてしまう
ようです。

 

 

隠れてしまうということは、自ずと答えが見えてくるわけ
ですが、先天的に備えている創造性を引き出すには、再び
創造性やイノベーションの能力をその層から呼び起こし活用
することが大切になってくるわけです。

 

 

 

マズローは創造性のことを、次のように述べています。

 

 

「創造性は、曖昧さや不確実性、瞬間の中に生きること、
予測可能性の欠如から生まれる」と。

 

 

でも私たちは、不安や心配から曖昧さや不確実性を
できるだけ避けようとするものです。

 

 

私たちはふだん科学的なパラダイムの中で生活しており、
測定可能で目に見えるものだけを信じる傾向があるから
かもしれません。

 

 

さらに現代のストレスの原因に満ちあふれ、猛スピードで
変化する社会、不信や疑念が渦巻く今の世の中で、そのよう
な創造的に生きるのは至難の業と思ってしまいがちかもしれ
ません。

 

 

では、どうすればマズローのいう創造性が、再び呼び起こし
活用されるのでしょうか。

 

 

 

そもそも創造とは、アイデアを出したり、問題を解決したり、
新製品を生み出したりすることだけではありません。

 

 

その過程で喜びや知恵、信念、直観(=本質を見抜くこと。
直感は瞬間的に感じ取ること)、深い共感といった心の動き
をともなう活動のことなのです。

 

 

つまり、創造性とは、体験を通してそれらの見えないものを
明確に把握し、願望を具現化するために、先天的に備わって
いる能力をとことん信じることなのです。

 

 

なにか精神論のような話になってしまっていますが、この
“とことん信じること”がとても大事になってくるのです。

 

 

次回は、この“とことん信じること”が大事と言う、
『自己肯定』についてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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