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『§自分が自分であることが幸せ』
「第19話:新社会人基礎力の理解度チェック⑥」

 

 

今回は、前回の話の理解度を、
設問をつくってチェックの設問8です。

 

 

「幸せになるための、社会人基礎力」とは、
私たちが社会で生きる土台のようなもの。

 

 

最近の若者は、その土台となる価値判断する力が、
今までの生きてきた経験の中で身に付いていないようです。

 

 

そこをしっかり意識づけないまま方法論に頼ることは、
社会の仕組みの中で自らを生きにくくさせる原因を作ります。

 

 

私たちはなにかを判断するにも、その基準となるものが必要。
それが考える原動力となり、より自らを高めようとします。

 

 

はじめて訪問された方は、話の趣旨を理解するためにも、
こちらから先にお読みください。↓ ↓

 

「幸せになるための、新社会人基礎力①」へ

 

 

 

さて、まず人生や生き方の答えは、個人によって様々です。

 

 

どの方法が正しいということはありませんが、
ここでは、今までのお話に則した考えでお答えください。

 

 

設問8.

 

 

ここに二人の人間がいます。AさんとBさんは親友同士です。

 

Aさんはいろいろ事業で成功して裕福な暮らしをしており、
家庭内の人間関係も満足のいくものです。

 

一方Bさんは十年前に事業に失敗し、それが元で家族とも
離散してしまいましたが、今ではとりあえずは食べるには
困らない生活を送っています。

 

ある日、二人は久しぶりに飲みました。

 

「今おれは満足のいく生活だよ」とAさんは言いました。
「毎日が楽しい。おまえはどうなんだ?」
少し考えてBさんは答えました。

 

「おれもまあ、そうかな。金もそんなにないし、相変わらず
の独り身だけどね」
「現状に満足だということか」
Bさんはうなずきました。

 

「そうだ。おれは周りのみんなに感謝して生きている。最近
になってわかった。おれはみんなに助けられてずっと生きて
きたように思う。だから感謝している」

 

 

さて、質問です。

 

 

AさんとBさんの内面で、今後の状況が変わっても、
より変化しない心持ちは、どちらの方だと思いますか?
また、そう思った理由は何ですか?

 

 

①Aさん
②Bさん
③どちらとも言えない

 

 

この質問の意図は、人間の『自意識』と『自己認識』を
混同せず、捉え方の大元である『自意識』をどう理解して
いるかです。

 

 

人間の『自意識』とは、現状からくる精神状態と、過去から
の体験蓄積で形成されていると言うお話でしたね。

 

 

今見えている世界をどう捉えているか、その自己の存在を
理解する『自己認識』と、混同しないように考えてくださいね。

 

 

 

ここでのポイントは、Aの満足度合いの比重が、現状から来る
ものが大きいのか、それとも過去の蓄積からくるものが大きい
かは、この会話では読み取れません。

 

 

そこで、どちらの方がこの質問では可能性が高いかで、考える
ことになります。

 

 

そのような意味から、Bは過去からの体験蓄積による現実認識
で今の世界を見て、はっきりと満足だと答えています。

 

 

端的に言えば、金持ちと貧乏人が「今おれは満足だ」と同時に
言っていると言えます。

 

 

どちらが、現状が変わっても同じセリフを言えるかの観点
から、設問8.の答えは、②のBが模範解答となるわけです。

 

 

 

次回は、ものごとを成し遂げたり、幸せであり続けることを
創り続ける『創造性』についてお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 

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