「人生を飯ごう炊飯にたとえると」
『§自分が自分であることが幸せ』
「第24話:人生を飯ごう炊飯にたとえると」
桜が満開に咲き誇り、花見やバーベキュー。
キャンプには少し早いですが、
人生を飯ごう炊飯にたとえて、なぜ人生の生きる力である
「新社会人基礎力」の考えを持つことが大切なのか、
再度違った視点からお話したいと思います。
ここは無人島。一人の若者が漂流しました。
ここにはガスはありません。電気などもありません。
若者は漂流した船の中を見ていると、
そこには運よく飯ごうとお米がありました。
お腹も減り、生きるためにご飯を炊くことにしました。
しかし、いざご飯を炊こうと思ったのですが、
飯ごうでご飯なんて炊いたことがありません。
知らないわけですから、ご飯が食べられません。
そこで、「もっと生きる力を学んでおけばよかった」と、
思えばいいのですが、できないものは仕方がないと諦めて
その場に寝転がりました。
そして、若者はお腹いっぱいになっている姿を想像して
空想の世界に耽っていました。
そこに、先に漂流した一部始終を見ていた男がいました。
その男は、飯ごうもお米があるのになんてことだ!と思い
若者に近づいて行きました。
「その飯ごうとお米、いらないのか?」
「どうせ使い方もわからないから、いらない」
「そこでなにしてる?」
「誰かが助けに来るのを待ってる」
「助け?もう俺はここに5年もいるぞ!」
気がつくと、少しは危機感を覚えたのか、若者は男と
なにやら親しげに、飯ごうでご飯を炊いていました。
「飯ごうに入れる水かげんが大事。水かげんを間違えると
芯のある固いご飯だったり、べちゃべちゃだったりする。
火も直接大きな木に火をつけてもつかないから、
こうやってはじめに小枝や枯れ葉などに火をつける。
それから、徐々に太い木に火を移していく。
そして、この火かげんがとても難しい。
弱火、中火、強火といっても、ボタン一つの炊飯器とは
わけが違う・・・。青年ご飯炊いたことあるのか?」
「さあ、なければコンビニで買ってくれば済むことだし」
「ここをどこだと思ってるんだ。無人島だぞ!まあいい。
火かげんだ。“はじめちょろちょろなかぱっぱ”だ」
「なにそれ、ご飯を炊くおまじない?」
「火かげんのたとえだ。つぎ!火かげんは難しいから
炊き上がる時間もわからない場合は、炊き出して飯ごう
から吹きこぼれがあり、そのときの音が消えいい匂いが
してきたら飯ごうを裏返して蒸らす。青年わかったか?」
「ぜったいムリ!」
「最近の若者は・・・」と思いたところですが、
実際にこの約20年学生という若者と接していて、
本来高校までに培って来たであろう人生の生きる
力が身に付いていない学生が増えことを実感します。
しかし、そんな学生を見ていて、思うことがあります。
それは、若者たちが自ら望んでそうなったわけではなく、
大人がつくってきた社会で生きて来ただけなのです。
ゆとり世代と言われたりしますが、
若者が自ら望んでそのような教育を受けたのではないのです。
今まで書いてきた「新社会人基礎力」は、
若者だけでなく大人へのキャリア(生き方)と自己形成を
再度呼び起こすメッセージでもあります。
このたとえはご飯の炊き方を忘れ、らくで簡単なことが
あたかも当たり前になることで、モラルが低下してきた、
私たち大人への警鐘でもあるのです。
心理学者のマズローこの2016年の約50年以上前に、
『人間は生まれながらに創造性や革新(方法・習慣などを
改めて新しくすること=イノベーション)をもたらす力を
備えている』。
そして有効的な問いかけは、
『ひとはなぜ創造し革新しないのか』と。
私たちが生きるこの時代は、
この問いに答える生き方が求められ、
それが『ほんとうの自分をみつける』ことの、
第一歩のような気がします。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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