7月14日 『奇跡の婚活物語』
「西国三十三霊場満願の贈り物」
今日は予定を変更して、「西国三十三霊場満願の贈り物」のお話をします。
「奇跡へのアファメーション」は、次回7月16日(火)にお話しします。
7月12日(金)、私は3年前の8月2日に始めた「西国三十三ヵ所観音霊場巡り」の最後の第三十三番のお寺、岐阜県にある「谷汲山華厳寺」(たにぐみさんけごんじ)に行き、めでたく満願したのである。やり遂げるということは、とても気分がいいものだ。
私は夜中に大阪から高速を使わずに車を走らせ、予定よりも早い4時間弱で着くことができた。納経所が開くまでに時間があり、おかげで私はのんびりと山あいの涼しい風を感じながら、山間に建つ境内を散策することができた。
朝の静かな境内を歩くだけで、心が洗われるような気持になり、気がつけば今までの人生を振り返っている自分がいた。そこに出てくる思いは『感謝、感謝、感謝』であった。
私は、大木から降り注ぐあさひの木洩れ日を浴びながら、境内の一角に腰を下ろしてさらに心を静めた。そして私は、心新たにこれからの自分の人生にアファメーション(自己宣言)したのだった。(アファメーションについては、次回に詳しく説明します。)
最後の納経(ご朱印)を終えた私は、一つのことをやり遂げた充実感と静かな場所で自分を見つめる時間を持てたことに、感謝の気持ちでいっぱいになっていた。
お寺を後にした私は、そのまま長良川に沿うように南下して三重県桑名に出て、亀山から名阪国道を経由し、伊賀市街(伊賀上野)を抜けて大阪に帰ろうとした。
伊賀一の宮で名阪国道を下りると「敢国神社」の標識が目に入り、一旦は素通りしたのだが、なぜか無性に訪ねたくなり方向転換して参拝したのだった。
敢国神社に着くと、驚いたことに「伊賀国一の宮」と社格の高い神社であった。御由緒を読むと創建年代は658年と古く、古代からの歴史を感じるとても趣のある神社であった。しかも谷汲山華厳寺に向かう途中に「美濃国一の宮南宮大社」の看板があり、ここもなぜか気が引かれたのだが、なんとこの敢国神社の配神に南宮大社の祭神(金山彦命)が祀られていたのだった。
(主神は大彦命。配神は少彦名命と金山比咩命=金山彦命。)
なんとも不思議な縁を感じながら、私は参拝を終えた。そのあと、私は睡眠不足とこの暑さに途中記憶が何度も飛びながらも、なんとか無事に大阪に戻って来た。そしてシャワーを浴びると、倒れ込むように寝入ったのだった。
私は夢を見ていた。そこになぜか歌舞伎役者で俳優の松本幸四郎さんが出てきた。そして彼が語る言葉を聞き終えた瞬間、私はパッと目が覚めた。とてもクリアーな夢で、起きてからもはっきりと記憶に残っていた。私自身もとてもすっきりしていた。
さらに、引き寄せられた「伊賀国一の宮敢国神社」の御由緒によると、田楽の祖・観阿弥が伊賀の出身者で、その影響を受け継いできた芸能祈願の神社でもあるとあった。夢に出てきた歌舞伎役者で俳優の松本幸四郎さんにも、不思議な縁を感じずにはいられなかった。
なぜなら、その夢の言葉は、歌舞伎役者で俳優の松本幸四郎さんだからこそ語れる重みのある言葉であって、私にとって非常に大切な気づきのメッセージだった。それは、『これからの私の生きるスタイルになるかもしれない。』と、思えるものだった。
この夢の内容は後日機会があると思うので、その時に是非詳しくお話ししたいと思います。
今日のお話は、ここからがメインです☆
私が夢の言葉の余韻に耽っていると、携帯に彼女からメールの着信が入っていた。
『心身ともに疲労困憊です(泣)』の文字があった。めったに泣き言をいってこない彼女の言葉に、さすがにスペインから帰って来て、いきなり梅雨明けのこの蒸し暑い猛暑での仕事復帰は想像するだけで本当にきつく、一週間よく頑張ったと思った。
私はこんなときにこそ、彼女から今までたくさん癒されて助けられてきたことへの恩返しをしたいと素直に思った。
そして『何時になってもいいから、30分だけでもいいから今日彼女と会う。』と、私は決めたのだった。
彼女が電車に乗る前に、少しだけ会うことになった。会った時間は、いつも会う時よりも2時間以上も遅く過ぎていた。
待ち合わせの場所に彼女が来ると、彼女は私の顔を見るとホッとした笑顔をした。私もその笑顔を見て嬉しくなった。
「おつかれさん。ほんまにこの一週間よくがんばったな。すごいと思うわ!」
「ほんまにつかれた~。時差ボケは平気やったけど、この暑さはしんどすぎる~。」
「日本いてもこの暑さはしんどいから、梅雨明けに帰って来たからほんまにしんどいと思うわ。」
「もう別の国にいきたいぐらい。それに…、今週ほんまにいろいろ(浮き沈みが)あって…。今日も仕事に行きたくないと思ったほどやって…。でもここで自分に負けたらあかんと思って、がんばった。」
そう言い終わった瞬間、大胆にも私は彼女を引き寄せていた。
そして彼女を包み込むように『ぎゅーっ』と力強く抱きしめた。
私は抱きしめていた力を緩めると、彼女の顔を見て言った。
「うまく言えないけど、このホッとする気持ちを、いつもゆかは俺にくれてた。この気持ちに俺はどれだけ助けられて癒されてきたか!ほんまに感謝してる!
この前、『尊敬されるほどまだまだ成長してないって、魅力的でないからもっと魅力的にならないと。』と言ってたけど、俺にいつもこんな気持ちにさせてくれてるゆかが、魅力的でないわけがない!こんな気持ちにさせてくれるゆかは、人として魅力的やし、それだけで人として尊敬に値する人なんや!」
「わたしは、ほんとになんにもしてへんよ…。」
「いつもほんまにそういってくれるだけで、俺は救われてるんや!」
そう言って彼女の目を見つめ、そして私は彼女に言っていた。
「キスするぞ!!」
その言葉に彼女がはにかむと、私はさらに彼女を引き寄せ強く抱きしめたのだった。
しばらくして、私が彼女から離れようとすると、彼女は私の服の袖を強く掴んでそれを引き留めた。そしてそのまま身を委ね続けた。
『頑張りやで、いつも自分から弱みを見せない彼女。』
そんな気持ちを思いながら、私は彼女がかわいらしくていじらしくて、いとおしいと思った。私は彼女へのそんないとおしさと愛しさに、彼女のほほにキスをしていた。
そして、私は彼女のこの一週間の疲れた労を拭い去るように邪気を払うように、彼女の背中を何度も何度も感謝を込めて撫でたのだった。
次回、7月16日(火)「奇跡へのアファメーション」につづく
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