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◇心の底から自分らしく生きるメソッド(序編)◇

『光曉和尚の愛と心のセラピー物語』

~私、もっとストイックになりたいんです~

 

§ 自分らしく生きるために(後半)

【序編のまとめ:このメソッドの核心への思い】

 

※いつもお読みいただきありがとうございます。今回文章が少し長くなりますが、これから始まる『心の底から自分らしく生きるメソッド』の趣旨と、期待できる効果を記載した序編のまとめとなります。

大切なお時間をいつもありがとうございます。

 

前回、和尚は瑞枝に『心の底から自分らしく生きるメソッド』のモニターになってもらいたいことを話し出した。瑞枝は、はじめその話に警戒心を抱いて聞いていたが、聞いていると祖父の法事でお坊さんが、お説教をしているような穏やかな気持ちで聞けるような自分になっていた。

そして、和尚はこのメソッドの核心への思いを話すために、一呼吸置いて、話し始めたのだった。

 

「瑞枝さん、私は思うんです。私たちが生きているこの時代は、物がない時代には物質的に豊かになるという価値観だけでよかったかもしれません。でも、そこには、豊かになっていく恩恵に対する感謝という“ありがたみ”がありました。

 

今は、その物質的な豊かさがどこか当たり前のようになってきて、感謝はあるけれども、人、特にものごとへの“ありがたみ”の心を大切にする意識が、本当に薄れてきた世の中になってきているのです。

 

このまま私たちも含め、人が便利で合理的なことに慣れ過ぎてしまうと、それは私たちに考えたり想像力を働かせることを、どんどん低下させてしまうのです。

 

そうなると、早くて便利なことが当たり前となり、必要か必要でないかと安易な結果を、人の心は求めようとなるのです。

 

そして一番怖いのは、「世の中がそうだから」とそれが社会の風潮になり、それが駄目なことと思っていても『ま、いっか。自分だけじゃないし、他の人もそうしてるし』と、個々が都合のいい安易な損得の価値観でものごとを判断してしまうようになってしまうんです。

 

それが繰り返されていくと、多くの人がそうだと心に信じ込んでいき、それが思考と心の習慣となり、社会の常識になってしまうことなんです。

 

 

そうなってしまうと、

今のこの心の時代が求める『つながり、愛、感謝と思いやりに満ちた生き方』が、心のどこかでは大切だと思っていても、損得の価値観でものごとを判断してしまう気持ちの方が習慣化されてしまうと、無意識に心が勝ってしまって、そうできなくなってしまうのです。

 

瑞枝さん、今はそんな心の危険性をはらんだ時代になってきているんです。

いえ、もう損得の価値観でものごとを判断してしまう社会が、経済が、教育が、政治がなど、現実として起こっています。多くの人がそのことに気づきだし、警鐘を鳴らし、そして実際に動き出しています。

 

こんな話をすると、『自分もその恩恵を受けている一人でもあるのに、ものが豊かになり便利になってなにが悪いのか』という議論になったりもしますが、ものが豊かになったり便利になったことが悪いのではないのです。

 

私が思うには、『物質的なものが、この人の住む世の中をつくっているのではなくて、が物質的なものをうまく使って、この世の中をつくっている』のです。

 

もっと言い換えれば、

多くの人の知恵と努力のおかげで、ものごとが豊かになってその恩恵を受けて、私たちは今の暮らしができている』はずなのに、

物質的に豊かになったおかげで、(ものごとが豊かになって)その恩恵を受けて、私たちは今の暮らしができている』という物質的な豊かさが主体となっているのです。

本来そこには、人が主体となっているはずの意識が、欠落してきているのです。

 

 

瑞枝さん、これからの時代は、

人が主体となった「自分を律する考え(自分軸という価値観)」を持って、

「自分がこうだと思える、こんなふうに生きる」生き方をしていかないと、

本当に心を忘れて物質的価値観に振り回されて、

人としての道徳的価値観が失われた世の中になってしまうと思うんです。

 

だから、これからは、「自分を律する考え(自分軸という価値観)」を持って、

物質的価値観に捉われない、人が物質的なものをうまく使っていく、

本来人が主体となる意識の生き方を取り戻していくことが本当に大事なんです。

 

人が主体となって「自分を律する考え(自分軸という価値観)」とも言える、

『自分らしく生きるための心の状態を創り出す、人間の本質的な核となる言葉』が、

『心の底から自分らしく生きるメソッド』に出てくる『心の五本の矢』なのです。

 

この『心の五本の矢』というのは、

本来の自分らしい状態になるのを邪魔している観念(ものごとの考え方)を見つけ出して、邪魔をしていたネガティブな観念を変容(癒して)して中立の状態にすることなのです。

さらに、そこにドカンと自分軸という価値観になるポジティブな言葉(信念)の旗を掲げ、波動(エネルギー)の高い意識の状態をつくることなのです。

 

それを瑞枝さんに、マイナス思考を繰り返さないための考え方のあとに、デモンストレーションとして、同じようなことをやろうとしていたことなのです。

 

ただ波動(エネルギー)が高い状態をつくっても、ストレスの強く掛る現実の生活に戻ったり、そこに長い時間心身共に捉われてしまうと、物質的価値観からものごとを考える習慣が身に付いていますから、どうしても、それをうまく処理できないと波動(エネルギー)は落ちてしまうんです。

 

落ちてくると、人は長年体に信じ込んだりしてきた(根深く隠れた)ネガティブな観念(思考)に反応したり、外的なネガティブな影響を受けたりして、ネガティブな出来事を引き寄せやすくなるのです。

 

そこで、そうならないために、同時に日々の中でネガティブな観念(思考)や心の習慣も、自ら意識してポジティブに変えていく必要があります。

この思考に落とし込み合わせることによって、波動(エネルギー)が高い状態をつくり続け、自分らしく生きるための相乗効果を生みやすくします。

その方法は、難しかったり感情に訴えかけるものではありません。

楽しくできる、とてもシンプルな方法です。

 

この考え方に気づいて実行している人は、まだまだ少ないように思います。

この実行している人の感覚は、『自分の存在が、今ここにある』と思える、自らが主体となっている感じがするのです。

さらに変な表現ですが『俺は俺だ。私は私だ』と、自分がぶれない柱が体に通っているような、地に足が着いている感じになるのです。

 

ここまでなると、自分らしい自分が望む現実の人生を創造していけます。

 

それを瑞枝さんにも是非身に付けて、自分らしい自分の人生に責任を持てる生き方をしてほしいのです。これは人間関係にも、これからの幸せな人生にも大いに役に立ちます。

なぜなら、そんな生き方が人生の目的になるからです。

 

瑞枝さん、これだけ物質的に豊かになったこれからの時代は、『どうやって生きるか』ではなくて、『どう自分らしく生きるか』が問われる時代になってきます。

そこには、私たちが忘れてしまいそうになる、大切な心があります。

 

そのためにも、私が瑞枝さんに受けてもらいたいこの趣旨は、

この一つにまとめたプログラムを実践して、今私の頭で思っていることを、瑞枝さんが実際に受けて体得しながら、日々の生活でより効果的に使えることができるかの確認をしたいんです。

 

その期待できる大きな効果は、

1.自分に波動(エネルギー)の高い状態をつくることによって、本来の自分らしくなる自分を邪魔しているネガティブな観念を変容(癒し)していき、らくでポジティブな自分自身を取り戻すことができます。

2.その状態をつくると、ネガティブな感情の影響を受けにくくなります。

3.同時にネガティブな観念(思考)となる心の習慣も、自ら意識してポジティブに変えていくので、自らが主体となって自分が創造する生き方ができるのです。

 

そして、より完成度の高いプログラムにして、多くの人が使えるものにして、人が主体となる生き方を取り戻したいんです。

 

ですから、瑞枝さんに是非協力してほしいのです。まずは瑞枝さんが、このマイナス思考から脱却して、もっと瑞枝さんが瑞枝さんらしく、幸せな自分らしい生き方をしてほしいのです。

それが、瑞枝さんが主体的になって自分らしく生きることになるのですから。

 

現実が変わるわけではありません。今まで通りの現実がそこにあります。

でも、瑞枝さんのものの見方や考え方、感じ方が、波動(エネルギー)の高い状態になっているので、今までと違った目で現実を楽しむことができるようになります。

 

私は一人でも多くの人が、そんな生き方ができるような世の中にしたいのです。

なぜなら、 『私たちは、幸せになるために生まれてきたのですから』

 

私たちが、これからの未来を担っていく子供たちが、

真心を大切にした生き方を忘れない

『つながり、愛、感謝と思いやりに満ちた平和な日本』にしていくためにも、

瑞枝さん、是非私に力を貸してください。お願いします」

 

瑞枝は、和尚が自分に頭を下げてお願いされ、予期していたとはいえその姿に目を大きく開いて「こんなちっぽけな私に・・・」と、体が固まったのだった。

 

つづく。

次回は、明日9月16日(月)「瑞枝の決断」をお話します。

 

最後までお読みいただき、心より感謝いたします。 ありがとうございます。

 

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

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