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◆心の底から自分らしく生きるメソッド(実践編)◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

§ 感謝と言うありがたみ

 

 

前回、休憩中にも関わらず、和尚と瑞枝の会話はあらぬ方向にいったが、結果的には瑞枝との心の掛け違いを解消することになった。和尚は改めて母のメッセージを心に刻みこみ、この『心の底から自分らしく生きるメソッド』への思いを、気持ち新たに強く思ったのだった。

 

和尚は、正直ここに来る前に課題に出していた『感謝の日記帳』は、もっと簡単にできるものだと思っていた。

でも和尚は今、はじめのところで有里と瑞枝のこの“ありがとう”への取り組みの話を聞くことによって、自分が今はその成果を感じられたからといって、そこからの視点でできるものだと思い込み、自分もはじめたときには、成果が出るまでプロセスがあったことを思い出して、忘れていたことを強く反省していた。

 

和尚は、きっちり向き合って聞いてみないと、自分のいいように解釈してしまって、人の気持ちはわからないものだと、瑞枝が言ってくれたことに感謝だった。

 

和尚は、ここでできる限られた期間と時間の中で、このメソッドの実習を効果的に進めるには、この日々の『感謝の日記帳』の積み重ねの効果のできが大きく左右すると思っているので、

改めて『感謝の日記帳』の狙い、目的、その効果を理解してもらい、体得して使えるようになってもらうために、話をはじめたのだった。

 

 

「さて、はじめのところで“ありがとう”の振り返りをしてもらいましたが、有里さんと瑞枝さん、誠くんのお話はとても参考になりました。

まず、この“ありがとう”を日々うまくやっていかないと、これからするメソッドの実習の効果は期待できません。

私の説明がまずかったので、改めてこの『感謝の日記帳』をする狙い目的とその効果について理解してもらい、ここで体得して帰ってからもできるようにしてもらいます。

 

その前に、みなさんのこのメソッドを受ける目的を明確にしておきたいと思います。 有里さんはこのメソッドを受ける目的はなんですか」

 

「・・・きっかけがほしいと思ったんで」

「なんのきっかけですか?文章で答えることが自分の考えを明確にするので、文章で答えてみてもらっていいですか」

「これからどうしたらいいのかわからなくて、和尚さんの話を聞いて、生きるきっかけみたいなものが見つかればいいかなと思ったんです」

「オーケー、有里さんそれをまず頭に刻み込んで置いてくださいね」

 

「誠くんはどんな目的がありますか」

「私は和尚さんの話を聞いて、自分らしく生きることに興味があって、このメソッドを受けてそうなりたいと思っています」

「オーケー。よくわかりました」

 

「瑞枝さんはどんな目的ですか」

「私はこのマイナス思考をやめて、幸せになりたいです」

 

「今の段階で、みなさんにこのメソッドの実習に参加している目的を言ってもらいました。その目的を達成するために、これからメソッドの実習をするわけですが、ここで実習をしてハイ終わりではなくて、みなさんの日々の現実の中で生かせないと意味がないのです。

そのためには、『感謝の日記帳』を習慣化させることで、自分の波動を高めたポジティブなエネルギーの状態をつくると、いいことを引き寄せることにもつながります。

相乗効果として、日々の現実の中で受けるストレスや環境、人間関係からのネガティブな影響が少なくもなります。これが1点目。

 

2点目は、このメソッドを効果的にするには、そのポジティブの高いエネルギーを使った方が、より早く効果が表れやすくなります。

 

ですので、この『感謝の日記帳』を習慣化させるために、毎日意識してやってほしいのです。

自分で効果を感じられるには、どうしても時間が必要です。基本は90日間です。そこまでしなくても2週間ぐらいでなにかしらの効果が出てきますが、90日間続けると自動的に習慣化されたようになって、自分のものになっていきます。

 

“ありがとう”の習慣が信念となって思考にインプットされていくので、感謝する意識が日々の瞬間の中で格段と増え、ポジティブなものの見方や考え方、気持ちが強くなっていきます。

 

ただ、みなさんも経験したと思いますが、いざやってみると、“ありがとう”と感謝することがありそうで、浮かんでこないものです。そして、思い浮かんでも、それはあまりたいしたことではないように思えたと思います。

 

なぜなんでしょう。それは、当たり前に思ってしまっていて、そこに気持ちが入って感情が動くことがないからです。

 

例えば「遅刻せずに起きれてありがとう」とか「ご飯が食べれてありがとう」とか、ごくごく日常の当たり前の流れの中であれば。

 

じゃ、どうすればいいのでしょうか。

 

理屈は簡単なんですがね。

「いつも寝坊をしてしまう」「ご飯を食べる時間がない」という体験があるから、感謝できるんですよね。でも、これって本当は、今まで生きてきて見聞きしたことも含めて、体験してきたことなんですよね」

 

そう言って、和尚は大きく息を吸い込み、そして、次のように言葉を発したのだった。

 

「はっきりいいます。今の世の中は、おかしくなっています。大切な心を失ってきています。それは、ときに驚くほど自分勝手な振る舞いに。

その最たるものが、『感謝と言うありがたみの欠如』です」と。

 

つづく

次回明日10月13日(日)は、感謝と言うありがたみの欠如を取り戻すために、

物語メソッド実践編:「人生を生きる原動力」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

 

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

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