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◆心の底から自分らしく生きるメソッド(実践編)◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ 感謝がつくる幸せ(前半)

 

前回、瑞枝は自分が体験した奇跡のような『ありがとう』の話しをみんなに分かち合い、その体験は、瑞枝が自分を罰し続けてきた自分へのゆるしを起こしていたのだった。

和尚は、次に進む前にもう一度、日々使う『ありがとう』の実習の意味を整理しておこうと思ったのだった。

 

 

「さてと、今瑞枝さんが話してくれた『ありがとう』の体験は、もう、幸せにならざるを得ない体験でしたね。ね、誠くん」

「本当にすごいですよ、瑞枝さん。なにかテレビ番組のアンビリバボーを見ているかのようだったよ」

「いえいえ、私ごときの体験なんか屁みたいなもんですから」

 

「もう謙遜だね」

「私に謙遜なんて言葉ありませんから」

「ハハハ、瑞枝さんのその言葉、幸せにならざるを得ない次章の始まりって感じですね」

和尚はそう言って、次の幸せの実習に進む前に、も一度『ありがとう』の実習のまとめとも言うべき整理をしておいた方がいいと思った。

 

 

「さて、前回来たときから引き続いて『ありがとう』の実習をしてきてもらいましたが、ここで整理する意味も含めて、もう一度お話をしておきたいと思います。

 

まず、『ありがとう』の実習をしてもっていますが、この目的は、『感謝と言うありがたみ』の欠如が今の世の中に見られるというお話をしました。

でも、その『ありがたみ』の気持ちを取り戻すためだけに、この『ありがとう』の実習をしているのではありません。

 

日々の生活の中で、『ありがとう』という意識を広げることはとても大切なことは言うまでもありませんが、本来この『ありがとう』は人の心にすでに身について持っているものですし、自分の気持ちがそのように湧き上がってくると自然にしていることでもあります。

 

ですから『ありがとう』を言うこと、思うこと、『ありがたみ』を取り戻すことが、もちろん大切なことで、このメソッドの必要不可欠な大事なプロセスなのですが、この実習の一番の目的ではないのです。

 

私たちは、今この物質的価値観の中で生活をしていると、ストレスや日々の問題など様々のことで心身の疲れや思考が忙しく、どうしても心静かに心と向き合う、自分の心と対話することが少なくなっています。

 

すると、人はただ見たもの、ただ聞いたものといった、あまり考えずに狭い意識の範囲でものごとを限定して、人ものごとへの本来人に備わっている五感、第六感を有効的に働かせる機会もないままに、人ものごとを判断する傾向が強くなっていくのです。

 

でも私たちは、時代と共にその現実という環境の中で生きてきて、今も生きているわけですから、そうなるのは仕方ありません。物質的な豊かさのおかげで、様々な恩恵を受けて生きているのも事実ですから。

 

私たちは、心のどこかで、いつも心が大切なのは知っています。ただ多く私たちは、日々の目の前の生活に追われる現実があって、そこに向き合える心の余裕がないのではなく、持てないのです。

 

有里さん、瑞枝さん、誠くん。ここがとても重要なポイントです。

心に余裕が『ない』のではなく、『持てない』のです。この違いがわかりますか。

 

だから、『持てるように』するために、この『ありがとう』という実習をしているのです。現実に生きる日常の生活の中で、誰もが楽に簡単にできるようになるよう身に付けてもらおうとしているのです。

 

生きてきて狭くなってしまった意識を再び広げるために、再び取り戻すために、今みなさんも経験していると思いますが、まだ自分に体験して実感するところまで行っていないので、その見えないゴールに試行錯誤しながらやっていってもらっているのです。

 

みなさんの情況は、まるでトンネルを掘っている感じで、今自分がどこまで掘っているのかわからない状態でしょうし、でも先に見える光を目指して毎日実習をしてもらっているような感じだと思います。

 

ここで、確認する意味でも気づいてほしいのですが、目的もないままやみくもにトンネルを掘るとなると、やる気がおこらないし、やっている意味すらわからなくなりますから、人は嫌になってもう止めたくなる衝動に駆られてしまうのです。みなさんも、そんな衝動に何度も駆られましたよね。

 

ですから、『トンネルの先にある光という目標、目的、ビジョンを持つことが大事ですよ』、と言ってきたわけです。

 

前回の実習の最後に、帰ってから現実の生活の中で『ありがとう』の実習をうまく使えるために、みなさんに聞きましたよね。みなさんなんでしたか」

 

和尚はそう言って、再度確認のために3人に目的を聞いたのだった。

「有里さんはどんな目的でしたか」

「誠くんは」

「瑞枝さんは」

 

後半につづく

次回明日10月20日(日)は、

物語メソッド実践編:「感謝がつくる幸せ(後半)」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

 

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