メソッド実践編:「これまでの振り返り」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
※はじめてこられた方は、
この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。
§ これまでの振り返り
前回、和尚は、具体的にこの現実でどう生きるかについて話をした。和尚はここで、今までのことを振り返り、そして、メインであるメッソッドの実習をしようと思ったのだった。
「さて、みなさん、今までたくさんお話をしてきました。ここまでのプロセスは、みなさん自身のことに向き合ってもらいながら、現実の世の中の現状も知ってもらいながら、いわばこれからどう生きるかのお話をしてきました。
ここでみなさんに、今までのことを整理する意味でも振り返りをしておきたいと思います。そして、次回は次の実習、メソッドの実習へと進んでいきます。
ここまでで、みなさんから質問などありますか。有里さんは、今までの感想も踏まえなにかありますか」
「正直、和尚さんの話を聞いて、興味本位で面白そうと思ってモニターを引き受けましたけど、ここまで深い話だとは思ってませんでした。なんか、ありきたりのハウツーみたいな話をされて、終わるのかと思っていましたが、本当に自分の人生と向き合うなんて思っていなかったんで、もっとこれから自分の人生を真剣に考えなあかんと思ってきました」
「それはとてもいい傾向ですね。至らない中で、そう思ってもらえて光栄です。瑞枝さんはなにかあるかな、感想も踏まえて」
「わけがわからないまま、ここまで来たって感じが正直な気持ちです。自分では変わってるのか成長してるのか、全く実感がないのでよくわからないです。ただ、ここに来るのは楽しいです」
「そうですか、楽しいですか。そう思ってもらえて光栄です。誠くんは」
「楽しく参加させてもらってます」
「それだけ?なにか聞きたこととかあれば」
「特にないです。これからの実習を楽しみにしています」
「役に立っていますか」
「とても役に立っています」
「どういうところで」
「そうですね・・・」と言いながら、誠は火がついたように話し始めた。
「ありがとうの実習が、これほど奥深いものとは知りませんでした。それに、みんなそうだと思いますが、自分のことしか考えていないというか、世の中のことは自分に直結しないと他人事のように思えていて、『ありがたみ』を忘れられてきている世の中と言われて、そう言われてはじめてそうだと実感したり、気づかされることが多くありました。
特に、瑞枝さんはわけがわからないままと言いながら、確実に変わってきています。はじめに受けた印象と今とでは、全く違います。たぶん瑞枝さんは、頭でなにが起こっているのか整理できないでいるから、わからないだけだと思います。
それと、先ほど話してもらった、条件付けの思考パターンはそうとう慣れ親しんできてるので、本当にそれが変えれるのかと、世の中の価値観が変わらないと影響されて、やっぱり自分がかわいいですから、損もしたくないですから、そこが不安です」
「そこが、私たちが一番苦しんでいるところですからね。私の経験からすると、そこを変えると言うか乗越えると方法は、大きく二つしかないんですね。
一つは、日々のこの現実の中で、役に立つ方法を試しながら、時には前に進むブロックになっている感情を変容(癒し)しながら、さまざまなことに前向きに気づいて変わっていく方法ですよね」
「和尚さん、それって自分の気持ちが上向いているときはいいですけども、日々ずっといい状態なんてことはありえないじゃないですか。そうすると、気持ちも萎えてしまうし、そのアップダウンの波の中で生きていくと、やっぱりどこかで疲れてしまいます」
「誠くんの言うとおりですよね。私も経験してたから、ものすごくわかりますよ。だからですよね、私の話した『心の底から自分らしく生きる』というところに興味が湧いたんですよね」
「いろいろ心に関することの知識を得たり体験しても、結局また日々の生活の中でもまれるともとに戻ってしまった感じになって。『自分らしさとかあるがままの自分ってなに?』って思うようになって、それってスピリチャルな別次元の世界観の話しなんですか」
「誠くんは、なかなか真理をついた難しい話をしますね。正直、そこの根拠ある答えは持っていません。ただ、スピリチャル性の高いそのような次元があるとは思います。
私が誠くんやみなさんに与えられるのは、私が体験した意識レベルをもとに、みなさんが持っている精神性の波動を高めることによって、この現実でより幸せに生きられる意識レベルにまで引き上げることです。
それが言葉で表現すれば『心の底から自分らしく』と思える状態です。イメージしやすいようにどんな状態かといいますと、わくわくしたときの穏やかであり前向きなエネルギッシュな心の状態が続く状態です。
詳しいことは、次回からの実習のときにお話しますが、先ほどの二つある二つ目が、この状態を創ることです。
一つ目が、ステップを踏みながら昇っていくとすれば、この二つ目は、その状態に先になることです。正しくは、その状態を取り戻すことなんですがね」
誠は、取り戻すというその言葉を聞いて、以前和尚が言ったことを思い出し、納得したようだった。
「和尚さん、わかりました。これからの実習が楽しみです」と言って、すっきりした顔になっていたのだった。
こうしてまだ少し話は続いたが、この日の実習は終わったのだった。
つづく
次回明日11月27日(水)は、
メソッド実践編:「メソッドの実習のはじまりのはじまり」をお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆
※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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