メソッド実践編:「ストレスを作るもととは(後半)」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
※はじめてこられた方は、
この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。
§ ストレスを作るもととは(後半)
前回、和尚は瑞枝にこのままいけば、また恋愛が失敗すると断言した。そして、その理由を話し、ストレスの元を作る話をしようとしたのだった。
「では、これから瑞枝さんの恋愛は失敗すると言った、恋愛未来予想図のお話をしますね。
抵抗しがたい魅力を持った瑞枝は、寄ってくるたくさんの虫くんたちの中から、キングオブ虫くんを探していた。
そして、自分と同じように抵抗しがたい魅力を持っている虫くんたちがノミネートされ、2013年度キングオブ虫くんグランプリ、最優秀虫くんを決めるところだった。
瑞枝さん、どんな人を選ぶかわかりますか」
「えっ、どんな人って」
「そうです。どんな人ですか」
「えーそうですね…」
「ここがトリックの罠です。自分の中で、どんな人かわかなければ、瑞枝さんにとって理想のパートナーって???ですよね。
今の瑞枝さんが選ぶ可能性が高いタイプは、自分の寂しさとか満たされていない感情を満たしてくれそうな虫くんを、また選ぶ可能性が高いのです」
「えー、いやですよ」
「だってそうですよね。キングオブ虫くんを選ぶ基準が、今までそうだったのですから。
先ほど(前回)話した中で、『感情を中和、手放した』話をしましたよね。今、瑞枝さんの心の中は、言ってみれば空っぽ状態になっているですが、そこに新しい自分が大切にしたい思いや価値観がないんです。
そうすると、今までの古い思いや価値観でしか、ものごとを選べないのです。だから、もとの選択をしてしまう可能性が高いので、失敗する可能性が高いのです」
「はぁー、私はやっぱり幸せになれないんですかね」
「瑞枝さん、気分がいい状態だったのは、自分の心の中で捉われていた感情を解放してすっきりしたからです。そして、すっきりした気分がとても幸せに感じたんです。
つまり、幸せというポジティブな感情に引き寄せられていったのです。
今、その状態から不安を感じて中立を通り越し、ネガティブな領域へ入ったところです。まだ、この段階では幸せになることへの否定的な強いストレスを感じていないわけですが、さらにこのような状態になると多く人は思うんです。
『やっぱり私は幸せになれない。こんな私にはやっぱり無理なんだ。そういう運命なんだ。幸せや結婚はやっぱり妥協と勢いなんだ。結婚した人からそういう声聞くし。年齢のことを考えると、理想のパートナーじゃなくて、経済的にやっていける人を選んだ結婚をしたほうが、やっぱり幸せになれるのかな』などと、思ったりしませんか」
「そう思っちゃいますよ」
「そして、また結婚に対して強い『禁止』の言葉を使ってネガティブに考えて、ストレスを溜め込むんです。
つまり、不安を感じてネガティブな感情に入ったところだったのに、そこにさっき私が言ったような、ネガティブで幸せになれない理由をたくさん心に思って、幸せになれない不安の感情を納得させていくんです。
そして、そんな気持ちを持っていると、それを解決する最も現実な方法は、『経済的にやっていける人』という思考的発想が最優先の価値観になって、そこから幸せになるための条件付けをしていくのです」
「そう思わないと結婚できない気がするじゃないですか」
「瑞枝さんは、その条件付けで相手を探せば結婚できると思いますよ」
「なんか、それっていやですよ」
「でも、結婚して数年後にここへ来て言わないでくださいね。『私、好きで結婚したんじゃないんです』と」
「もお、そう思います。でも、結婚したんだから、私はそんな弱音事は吐きません」
「偉い!その気持ちがあればいろんなことに乗越えられていきます。でも、そのストレスを心に中にしまったままにして置くと、なにかの拍子でそのストレスが悪さをしてしまい、また新しいストレスを引き寄せて、我慢することが増えてしまいます。
そうならない方法は、今のいい気分の状態になった時に、自分が望む幸せや結婚、理想のパートナーへの価値観を明確にして、何度も思うようにして落とし込んでおくことが大切です。
そうすれば、困難なことにであっても、それらの価値観が、どうすればいいかと前向きな方向性や解決策を考えたり、聞ける相談者がいたりしてそれを乗越える助けになります。
多く不安を持ったときに、すべてを自分で抱え込んで解決しようとするからしんどくなるんです。誰かさんのように、もっとストイックにならない自分は弱くてダメだと。
さっき瑞枝さんが言った弱音事は言わないも、そこに通じていませんか。
最低でも瑞枝さんが望めば、心を通い合わせたここにいる有里さんや誠くんは、これからの人生の中であなたの助けになりますよ。彼らができないことがあれば、彼らが知っている他の人があなたを助けてくれる場合もあるのですから。
それが人と人とのつながりです。心を通い合わせたからできたつながりです。
有里さんや誠くんをみてください。あなたを騙したり利用したりする顔をしていますか。逆に、瑞枝さん、あなたが彼らを助けることもあるのですよ。
有里さんと瑞枝さんが結婚して子供が生まれれば、ほぼ同世代の子供でしょうから、
そこで『うちの子、こんなことがあるんだけど心配で…』
『あーお兄ちゃんとこの子供がそうやったけど、こうしたらいいみたいよ』
そんな会話だけで、救われることもたくさんあるんですよ」
瑞枝は、有里と誠の顔を見て、ずっとどこかで今まで人を信じられない自分がいたので、そこにある優しい眼差しに、瑞枝は目を潤ませて見ていたのだった。
「ストレスを作るもととは、先ほどの話しで、不安を感じてネガティブな感情に入ったところだったのに、そこにダメだという理由付けをたくさんすることで、心に『禁止』をしたわけです。
そして、『禁止』と同じように『我慢』も、自分のネガティブな欲求を抑え込んで心に溜め込んでいきます。それはおわかりのように、心が晴れない原因をつくり、気分を重くしていきます。それでも人は、日々生きていかなければいけないので、頑張ろうとするのです。
だから、ストレスは、『我慢や禁止』することで生まれるのです。
そして、ネガティブな感情に入ったところで、自分が元気だったら気分転換して吹き飛ばせることも、自分の気力が落ちていれば、不安が不安を呼び、その不安を納得させるように否定的な感情を使ってその不安を強固なものにし、心の中でその欲求を抑え込んでしまうのです。
そうして、強いストレスを感じることになるのです。
みなさんに、言っておきましょう。この物質的価値観の影響を受けて生活しているこの世の中では、残念なことにストレスはなくなることはありません。
じゃどうすれば、もっとらくに生きやすくなるのか。
『ありがとう』の実習もとても助けになります。
それ以上に早くて効果があるのが、この『メソッド』なのです」
和尚は、そう言って、この『メソッド』がどのようにして、らくに生きやすくなるのかの理論を説明して、実際に実習をしていこうと思ったのだった。
つづく
次回明日12月9日(月)は、
メソッド実践編:「メソッドが効果を生むからくり」をお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆
※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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