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◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ メソッドが効果を生むからくり(前半)

 

前回、和尚はモニターの三人である有里と瑞枝と誠に、ストレスを作るもとの話をし、その解決策が、『ありがとう』の実習とこの『メソッド』であると話した。

そして、これから『メソッド』の実習を始めるにあたっての、行程表となる話をしたのだった。

 

 

和尚は、この話をはじめる前に休憩を挟み、瑞枝を見ていて思った。

 

『ようやく瑞枝ちゃんも心を開いて、有里ちゃんや誠くんと話ができるようになったな。はじめは、自分はつまはじきのような存在だと、どこかで片足だけ踏み込んだような関わり方をしていたな。それが、やっとチームのような、親友のような家族のようなつながりを持った関係になれたな』と。

 

瑞枝が、この『メソッド』の実習をはじめる初回に来たときの状態というのは、まるで夏の富士山登頂に、ハイキングに出かけるような軽装の状態だった。

 

夏の富士山は、夏と言っても標高が3000mを超える山であり、ご来光を眺める日が出る山頂の気温は、5℃ぐらいなのである。

 

今ようやく瑞枝は、夏の富士登山のことを理解し、自分の軽装に気づいてこれから登る身支度が整った状態になっていた。

 

和尚はそんなことを思いながら、これから感情を扱っていくので、先を急ごうと無理なペースで登って高山病にならないようにガイドをする強力(剛力)さんのような気持だった。

 

 

「さてみなさん、これからいよいよ『メソッド』の実習をしていきます。その前に、旅行に出かける際の行程表のような詳しいスケジュールのお話をしておきます。

 

まず、みなさん思い出してくださいね。これから『自分がどう生きるか』。

つまり、それは、自分がつねに人生の主役であり、自分の人生にすべて自分が責任を持つ心構えが必要です。

 

だってそうですよね。私も、誰もが、みなさんの人生を生きることはできないですから。みなさんの人生は、みなさん自身しか生きられないのですから。

 

 

そんなに顔を強張らせて、緊張した面持ちにならなくても大丈夫ですよ。やっていけば、自然とそうなっていきますから。やっていくための心構えのお話をしているだけです。

 

この『メソッド』の実習という旅を楽しむために、みなさんはこの実習という旅の目的はなんでしかたか。

 

そのためにこれから実習をするという気持ちに意識が集中していると、スムーズに進んでいきやすくなります。

 

それが、みなさんの動機であり、モチベーションだからです。イメージは、この前やった瑞枝さんへのデモンストレーションです。『なんでいわなあかんねんやろう』と言った言葉のときです。

 

 

では、『メソッドが効果を生むからくり』についてお話しますね。

 

なぜ、この『メソッド』が効果を生むか。それは簡単に言うと次のような段階を踏んでいくからです。

 

(1)自分がしようとしていることを、邪魔している心に張り付いてるネガティブな観念(思い込んだ考え)という言葉を見ていきます。

 

(2)その邪魔しているネガティブな観念の言葉を肯定していきます。肯定することによって、ネガティブな観念の言葉だったのを肯定文と思えるようにします。

 

(3)そう思えると、ネガティブな観念の言葉は、ネガティブじゃなくなります。同時に心にあった気が重いような感じがすっきり軽くなります。瑞枝さん、この前やったとき、そんな感じでしたよね」

 

「はい。『なんでいわなあかんねんやろう』って言い切ったら、和尚さんが言うような気持になりました」

 

「では次4番目。

(4)この段階まで、心理学的な表現を使いますと、『理解して、受容して、ゆるして、手放した』ってことになります。

 

そこで次に必要となってくるのが、もうそのネガティブな観念に強く影響されないように目標となる新しいポジティブな観念を、そのすっきりした心にそう自分が思えるまで思いこませるのです。

 

 

さっき(前回の話で)、瑞枝さんにストレスのところで話しましたよね。すっきりした心の状態のままだと、なにかの拍子でまたネガティブな感情(ストレス)が悪さをすると。

 

なぜなら、ネガティブな観念がなくなったわけではなく、ただ肯定されただけだからです。

 

つまり、ネガティブな観念から引き起こされたネガティブな感情はなくなるわけではないのです。

なくなってしまったら大変なことになってしまいます」

 

 

「なんでなくならないんですか。私のマイナス思考はずっとなくならないんですか。ずっと私はマイナス思考を持ったままなんですか!」

「瑞枝さん、ここものすごく重要なところだから、納得するまで理解してくださいね」

 

和尚は、瑞枝がここに反応したまま話を進めると、後で自分が意図して理解するときに困ると思い、身近なわかりやすい例えを挙げて話をしたのだった。

 

つづく

次回明日12月10日(火)は、

メソッド実践編:「メソッドが効果を生むからくり(後半)」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

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