メソッド実践編:「メソッドが効果を生むからくり(後半)」
◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆
「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」
~私、自分らしく人生を生きます~
※はじめてこられた方は、
この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。
§ メソッドが効果を生むからくり(後半)
前回、和尚は『メソッドが効果を生むからくり』の話をしながら、瑞枝がマイナス思考とマイナスの感情を混同していることに危惧を感じて、そこを明確にしておこうと話をしようとしたのだった。
「瑞枝さん、まず、マイナス思考とマイナスの感情、つまりネガティブな感情は別物と考えてください。ここでは言葉を統一して、『マイナスはネガティブ』『プラスはポジティブ』という言葉に変えて話していきますね。
いいですか。パソコンで例えますね。“心”というのはフォルダーのことです。
【心】フォルダーがあって、実はそのフォルダーの中に、ネガティブな感情とポジティブな感情のワードやエクセルが分類されずにたくさん入り混じっているんです。
でね、いつからか、そのワードとかエクセルの内容がネガティブなものばか扱うようになって、当然瑞枝さんは名前を付けて保存するときに、ほとんどネガティブな名前を付けて保存してきたのです。
すると、『心』フォルダーを開けてみると、飛び込んでくるワードやエクセルの名前はネガティブな言葉ばかりなんです。
瑞枝さんはあるとき思ったんです。
『私の心フォルダーの中は、ネガティブな名前の言葉ばっかり。私の心フォルダーは、ネガティブ思考フォルダーね!』と。
つまり【心】フォルダーを【ネガティブ思考】フォルダーに名前を書き換えてしまったのです。
私が、ネガティブ思考とネガティブな感情が違うといったのは、思考はフォルダーで、感情はワードやエクセルなんです。
だから、ようは、【心】フォルダーである【ネガティブ思考】フォルダーを、【ポジティブ思考】フォルダーに名前を書き換えればいいだけの話しなのです。
瑞枝さん、ここまでいいですか。次話しますよ。
ネガティブな感情というのは、ネガティブな言葉の名前付けをしたワードやエクセルのことですよね。
おわかりのように、フォルダーの名前だけ【ポジティブ思考】に変えてもワードやエクセルの名前がネガティブなままだったら、なにも変わらないですよね。
見えてきましたか。そのワードやエクセルのネガティブな名前をポジティブな名前に変えることなんですがね。
でもね、瑞枝さんが入社してから8年仕事をしてきたんでしょ。その分だけ数えきれないほどネガティブな言葉を名前付けしたワードやエクセルがあるわけじゃないですか。
それを一つずつポジティブな名前に書き換えるなんてことは、至難の業ですよね。気が遠くなってしまいます。
それにさっき(前回)言った、ネガティブな感情はなくならないと言いましたよね。
ネガティブな言葉の名前付けされたワードやエクセルの名前を、ポジティブな名前に変えたからと言って、そのワードやエクセルの中身まで変わらないですよね。
瑞枝さん、ここまで納得できましたか。理解できましたか」
「はい、身近な例えを出してもらったので、ものすごく整理されて頭に入りました」
「せっかくなので、続けて話をしますと、そのネガティブな言葉を名前付けしたワードやエクセルの中身まで読み取って内容を重要度別にし、それをソートに掛けてカテゴリー分け(新たに分類分けしたフォルダーを作成)ができるソフトが、この『メドッド』の実習なのです。
そして、そのカテゴリー分けをしたフォルダーの名前が、私が命名した『心の五本の矢』という人間の本質的なポジティブな言葉なのです。
それが、もうそのネガティブな言葉と言う観念に強く影響されないように目標となる新しいポジティブな言葉の観念なのです」
「そうなんですか!すごいじゃないですか!そのソフトほしいです。整理しないといけないなーと思いながら溜まったままで、また新しい年度がはじまって、引き継ぎのときちょっとこまるかなーと思ってたりするんです」
「瑞枝さん、それは自分でやってください。感情のお話をしているのです。
『メソッドが効果を生むからくり』のお話をしているのです」
瑞枝は、バツが悪そうに口を尖らせて、アヒル口をしたのだった。
「話を戻しますね。ネガティブな観念がなくなったわけではなく、ただ肯定されただけで、ネガティブな観念から引き起こされたネガティブな感情は、なくならないという話をしました。
もし、ネガティブな感情がなくなってしまうと、私たちは、そのネガティブな感情に共感することも、その感情から学んだ体験や経験を伝えられなくなってしまいます。
4番目の(4)では、ネガティブな観念に強く影響されないように目標となる新しいポジティブな観念を、そのすっきりした心にそう自分が思えるまで思いこませるというお話をしました。次(5)をお話しますね。
(5)私が命名した『心の五本の矢』という言葉は、人間の本質的な言葉ですから、裏を返せばとても強力な生きるポジティブな言葉になるのです。
つまり、『心の底から自分らしく生きる』ために揺るがない自己肯定された自分軸を作る言葉なのです。次。
(6)『心の五本の矢』という5つの自己肯定する人間の本質的なポジティブな言葉を、自分のものにするまで落とし込んでいくと、当然、ネガティブな邪魔をしている観念が肯定されていきます。
すると、心がどんどんポジティブな方へ引き寄せられていき、ポジティブな波動がとても高くなっていくのです。
これは、『ありがとう』の実習を続けると同じことが起こります。
(7)ポジティブな波動が高くなった状態を体験すると、人はどうするか。その体験を維持しようとしたくなります。日々のストレスを感じる社会でネガティブな影響を受けて、気持ちが下がっても、そこに戻したくなりその方法を探し身に付けようとします。
(8)そのような状態を生きていると、意図的に自分の人生の目的を生きたくなり、そのための行動をとるようになるのです。そうしないと、心がむず痒いような、自分が自分でないような感覚になるのです。
ざっと、これが『メソッドが効果を生むからくり』です。
ピンとこないかもしれませんが、まずは、今よりももっと自分らしく幸せな人生を目指してください」
和尚はそう言って、有里と瑞枝と誠の顔を見たのだった。
つづく
次回明日12月11日(水)は、
メソッド実践編:「私たちを苦しめる原因」をお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆
※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。
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