20140414やる気

 

 

 やる気にさせる必要はない!(第⑪話)

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

前回、「親が子を思う責任」のあまり、「責任」を背負って
しまうというお話をしましたが、親の「責任」に目的がある
とすれば、それはいったいなんなのでしょうか。

 

 

親の「責任」に目的があるとすれば、それは、親自身が
自分の人生を生きることです。

 

 

つまり、自分軸をしっかり持った、親自身の人生を生きることなのです。

 

 

ここでは、自分軸とは、自分が平穏と感じられる、
前向きないい状態と仮定します。

 

 

 

私たちは、自分軸からずれるとき、「不安」を生みます。

 

 

親が子供の成長に生きがいを感じ、子供の人生を生きてしまうことは、
まさに自分軸がずれている状態なのです。

 

 

自分軸がずれるとそこに「不安」を生むと言いましたが、
親が子供の人生を生きてしまうと、自分軸を子供自身の軸に
合せることになります。

 

 

そして、親が自分軸からずれて起こる「不安」の目(意識)で、
子供を自分に重ねあわせることになるのです。

 

 

 

親は、言うまでもなく子供よりも人生経験が豊富です。
その大人の視点から重ねて子供を見ると、子供の人生は
不安だらけに映ってしまいます。

 

 

そうなると、心という潜在意識は、自分の不安と子供の不安とを
混同させて区別することなく、自分の感情として認識してしまう
のです。

 

 

子供の不安を、自分事のように混同してしまうため、
子供の不安が心配を生み、それを取り除こうとして、
実は自分の不安を取り除こうとしているのです。

 

 

その言動は、子供に世話を焼きすぎたり、小言が多くなったり
して、自分の気持ちが安心するまで、子供を言い聞かせようと
(コントロール)して、結果、子供の人生に寄り添うのではなく、
寄り掛ったように干渉してしまうのです。

 

 

そして、子供の失敗を、自分の失敗のように思って(感じて)
しまうために、さらに危険を回避するようにコントロールという、
間違った愛の手を差し伸べてしまうのです。

 

 

ここで、気づいてほしいことは、私たちは、どんなときも私以外の
者にはなれないのです。

 

『私は、私なのです。』

 

 

そのためにも、親自身が自分の人生を生き、
その中で子供と関わり合うことが、子供の心に寄り添う
大切な子育てになってくるのです。

 

 

いつもお読みいただきありがとうございます。
 

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