20140414やる気

 

 

◇Ⅵ.これからはやる気を持たせる時代◇

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

これからは「やる気にさせる」のではなく、
「やる気を持たせる」ことが大切になってくるというお話を
してきました。

 

 

その理由として、大局的な時代の流れを理解することが、
とても大切になってくると言ってきました。

 

 

私たちは、物資的に豊かでない時代のDNAを引き継ぎながら、
「どうやって生きるか」が世の中の価値観でした。

 

 

それが人間の知恵と努力により、普通の所得では食べることに困らない、
日常生活に不自由しない「飽食の時代」とも言われる今を、私たちは
生きられるようになりました。

 

 

それは、「どうやって生きるか」の世の中の価値観が、
物質的な満足による幸せの価値観へと変わり、さらに物質的な
ものでは得られない心(感情)を動かす、感動体験という
精神的な価値観を求めるようになってきたのです。

 

 

わかりやすく飲み物に例えると、今はのどの渇きをいつも満たせる
ような安全な水が飲めるようになりました。

 

 

そんな中で、約20年前にだれもが「お茶や水」にお金を払ってまで
飲まないと思っていましたが、今や主力商品となっています。

 

 

特に1994年から2013年までの20年間の生産量で、
約40万ℓだった野菜ジュースは少し落ち込んだものの約6倍の約240万ℓ、
水は約7倍以上の約290万ℓになり、水は落ち込むことなく今も上昇を
続けています。

 

 

さらに、2006年から2013年までの7年間の炭酸飲料の生産量は、
約270万ℓから約370万ℓと、同時期に水もほぼ同じ約3倍以上も生産量が
急激に増加しています。この炭酸飲料には、栄養ドリンク炭酸飲料が
含まれているのです。

 

 

【全国清涼飲料工業会 清涼飲料水品目別生産量推移(1994年~2013年)より】

http://www.j-sda.or.jp/statistically-information/stati04.php

 

 

この飲料水の生産量の推移から見てとれるのが、私たちの飲料水への嗜好が、
健康に向いていると推測できることです。

 

 

つまり、世の中の健康志向に関して飲料水だけみても、
物質的な満足よりも、日々健康という心に直結する精神的なものを
求めている現実があるのです。

 

 

「どうやって生きるか」の時代には、今のように日々の健康への
意識はこれほどまでに、向けられていませんでした。

 

 

健康は、心の健康でもあり、心のいい状態のことです。
心のいい状態とは、自己肯定感が高い状態なのです。

 

 

この自己肯定感が高い状態であるとき、
人は『やる気』を生む原動力となってくるのです。

 

 

そのためには、自ら『やる気を持つ』、
自己肯定感を高める心の習慣を持つことが、
これからの時代とても大切になってくるのです。

 

 

だから、やらされた感のある「やる気にさせる必要」ではなくて、
『やる気を持たせる』ことが、子育てにも人の成長にも大事なもの
になってくるのです。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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