20140414やる気

 

 

◇Ⅵ.これからはやる気を持たせる時代◇

 

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

「これからは、『やる気にさせる必要はない!』のです。
これからは、『やる気を持たせる』ことが大事なのです」

 

 

さて、「外発的動機づけ」が、多く私たちが文化的歴史的に受け継がれ
てきた、思考体系であり価値観になっているというお話をしてきました。

 

 

この「外発的動機づけ」の考えは、とても重要ですので、
おさらいから話をしていきたいと思います。

 

 

「外発的動機づけ」とは、「行動・活動・課題そのもの」にはほとんど
関心がなく、その結果として得られる「報酬(金銭・名誉・地位・賞賛・
成果)」に、意識が向かってしまうことでした。

 

 

つまり、「間違った褒め方」のところでもお話をしましたが、
「内発的動機づけ」よりも、「外発的動機づけ」を身に付けてきた
私たちは、経過を見るよりも、結果に目が行きがちになる思考を強く
持っているのです。

 

 

これは、子育てに限ったことではありません。今日に至る今までの社会
そのものが、文化的歴史的に受け継がれ、そのような思考体系になって
いるのが、おわかりだと思います。

 

 

「外発的動機づけ」の思考体系は、
「~すれば、~になる」という条件付けの文章が身に付いています。

 

 

これは、物質的に豊かになるためには、有効的な動機づけだったのです。

 

 

しかし、悩みといった心に焦点をあて出す時代になると、
「~すれば、~になる」という考えでは、心の問題が解決
しなくなってきたのです。

 

 

そして、企業も「~すれば、利益が上がる」という考え方が、
特に2008年のリーマンショック以降、頭打ちになってきたのです。

 

 

私たちは、時代を生きるために「外発的動機づけに」に偏った価値観で
生きてきましたが、ようやく「内発的動機づけ」に目を向けられる、
両方のバランスが取れる時代になってきたのです。

 

 

それが、21世紀の心の時代を生きる知恵になってきます。

 

 

 

そのためにも、私たちは日々の現実という主観的な中にどっぷり浸かり
がちになることから、今の現実を客観的にみる心の習慣を持つことが
とても大切になってくるのです。

 

 

それが、私たちができる子供の未来に、どう影響をおよぼしていくかについては、「子供の未来は、今ここから始まっている(後半)」でお話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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