20140414やる気

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、
『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』
心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、
日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第23話:「変わる娘のブラース選び」

 

 

子供になにか物を買い与えるとき、子供が欲しいと言ったものを無条件に
買ってあげる場合や、親が選んで買ってあげる、子供と一緒に選んで買う
などいろいろあると思います。

 

 

今回のお話は、運動会の行事も終わって平凡な日常の日々に戻り、
ある日曜日、渡(わたる)以外のパパとお母さんと娘の澄(すみ)の三人は、
近くのショッピングモールへ娘のブラースを買いに来ていたのでした。

 

 

夫は、妻が娘と一緒に洋服を買いに行くと、娘もうんざりするぐらい長く
なるとわかっていたが、娘のものを買うときは比較的時間が短く、
一緒に店に入って娘のブラース選びを見ていた。

 

 

妻は、多くの女性がそうであるように、洋服などのファッションには
自分なりのこだわりがあるようだった。

 

 

妻はいつも娘には、あれこれと体にブラースを当てては、
ああでもないこうでもないと、どちらかというと、妻が一方的に
決める傾向が強かった。

 

 

しかし、今日の買い物は違っていた。妻は娘に自分が好きな物を探す
ように言い、自分も娘に合うものを選んでいた。

 

 

そして娘が選んできた物を一緒に鏡で見ながら、色や形などの外見から
だけでなく、その質や機能、上に羽織るものや下にはくスカートといった
いろんな角度から選ぶことを話していた。

 

 

夫は、今日に限って妻が自分の洋服を選ぶように娘にもしている
姿をみて、不思議に思った。

 

 

結果的に、時間は掛ったものの、子供と一緒にいろんなことを考えて
選ぶことで、娘は大満足した顔でブラースとその他もろもろも買っていた。

 

 

 

お昼を食べながら夫は妻に聞いてみた。

 

「今日は澄にも自分で見つけさせて、いろいろ教えながら買ってたね」
「そう?いつもと同じだけど」
「いつもは、自分で選んで澄の体に洋服を当てて、けっこう早く決めて
 買ってたけど、今日は念入りだったよ」
「そうだった?」

 

「澄も自分で探して、いろいろアドバイスをもらって楽しそうに
 ブラースを選んでたよ」
「そう、今日は(澄)いつもとお母さん違った?」
「うん、いろいろ教えてもらって楽しかった」
「あらそう。よかったんじゃない」

 

 

 

この何気ない日常での出来事であったが、妻のいい心の変化が、
娘の意見も尊重する余裕を生んでいたとは気づいていなかった。

 

 

でも、これは理屈とか気づく話ではなく、本来人が持つ相手を重んじる
(尊重する)自然な自分らしい状態なのです。

 

 

子供がいいといったものをいつも無条件に買ってあげたり、
親がよかれと思って決めて買ってあげることが、理解のある親の
ように思ってしまいがちですが、それでは子供は自分でなにかを
決めてする成長する機会を持てないのです。

 

 

ブラースを買いにという一見いつもの光景に見えるかもしれませんが、
これは気づかないうちに親と子のパターン化していることが多いのです。

 

 

やはり、時間は掛っても、子供と一緒にいろいろ考えて選ぶことが、
子供の意見を尊重し、また親の意見も尊重することで、子供は大事に
されていると(無意識に体で)感じ、親もまた子供を大事にするという
家庭での教育につながっていくのです。

 

 

それだけ、日々心に余裕を持って生きることが、
とても大切になってくるのです。

 

 

次回も、なにげない子供との食卓について、お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 
『Happy Lucky Me♪』の
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