20140414やる気

 

“こどものこころアドバイザー(心理セラピスト)”の
前中 光曉(まえなか こうぎょう)です。

 

 

あるお母さんが、
『HappyLuckyMe♪』を言うことによって、
『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻した』
心理学的な解説も加えた、その場限りの方法論ではなく、
日々のプロセスを重視して物語にしたお話です。

 

 

題:『イライラから解放されて、自然な自分を取り戻す』
第41話:コンプレックスは消えてなくならないの?」

 

 

「さて、お母さん、コンプレックスについて、結論からお話しましょう。」

 

「はい、教えてください」

 

「コンプレックスは、多から少なかれ、誰でも持っているんです。
もちろん私も持っていますよ。なつみも持っています」

 

「えっ、うそですよね。コンプレックスとは無縁のような感じですよ。
信じられないです」

 

「コンプレックスは、消えてなくなるわけではないんです」

 

「うそ、ずっと持ったままなんですか」

 

「そうです。みんなここを誤解しているんですがね。コンプレックス
(の感情)を癒したからと言って、融けて消えてなくなるわけではない
んです」

 

「じゃ、どうなるんですか」

 

「ただ、じめじめとした家で引きこもっていたところから、
陽の当たる外へ出たといった感じだけですかね。なにも同じ
私には変わりないんです」

 

「簡単に言うと、家にいるときは気になって仕方がなかったのが、
外に出てみると、自分が思っている以上に誰も気にしていないと
わかって、“あれ?”って感じで、以前より気にならなくなる、
ただそれだけのことです。

 

 

それを“ものの見方を変える”とか、
“違った目で見る”とも言ったりしますがね。

 

 

心理学的に言うと、
コンプレックスというネガティブな感情に張り付いている、
自分を卑下し責めている『観念』があって、それに『気づく』
ことによって、本来の中立である自分らしいニュートラルな
状態になるだけのことなんです」

 

「ただそれだけなんですか、このコンプレックスが」

 

「ただそれだけなんです。でも、この“ただそれだけ”が、
とても重要なことなんです。

 

『気づき』というのは、『癒し』を起こしたり、『目から鱗』、
『腑に落ちた』、『感動』と、気持ちをすっきりさせるんです。

 

気持ちがすっきりした状態になるだけで、コンプレックスが
融けて消えてなくなるわけではないんです。

 

 

大切なのは、コンプレックスが嫌だからと言って責めていた自分を、
大したことはないって、『ゆるしてあげる』ことなんです。

 

 

お母さん、もし、もしですよ。このネガティブな感情がなくなって
しまったら、大変なことになってしまいますよ。人として、
生きられなくなるかもしれません。

 

 

なぜなら、もし消えてなくなってしまったら、コンプレックスを
持っている人の苦しみや悲しみの気持ちがわからなくなって、
その人の気持ちに寄り添ったり、共感できなくなってしまうんですから。

 

つまり、人の痛みがわからなくなってしまうんです

 

 

和尚はそう言って、お母さんが持っているコンプレックスを、
以前より気にならないようにするために、いよいよ“怖~い”
お話をしたのでした。(笑)

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

『Happy Lucky Me♪』の
詳しいやり方はここをクリックしてください。

 

 

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