20140414やる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第62話:思考パターンを変えて、爪を噛む癖を治す(前半)」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

前回、自分軸である『自分らしくある』心の状態に、『どう自分が生きるか、どう考えて行動するか』が、大切になってくること。

 

 

私たちの時代は、新しい時代へと転換期にいること。

 

 

日頃私たちの不安や心配事の目の前にある状況を変えるためには、ネガティブな思考パターンである役に立たなくなった『観念』を変えていく必要があること。

 

 

心が平安で軽やかな状態なときに、『自分が望む幸せな現実を引き寄せ、現実を創ることができる』こと。

 

 

それが『豊かな実りある人生を生きること』につながると。

 

 

今回は、「第56話:思考パターンを変える、爪を噛む子供の例え」の続きとして、爪を噛む癖が治ったケースと、ネガティブな思考パターンである役に立たなくなった『観念』を変えていく思考パターンを変える方法のお話をしたいと思います。

 

 

 

まずは、爪を噛む癖が治ったケースからお話します。

 

 

子供が爪を噛む行為は、不安から落ち着かない状態になってイライラしていることが多く、情緒不安定になっていることが見て取れます。

 

 

家以外との社会属性がまだ少ない子供のイライラは、どこから来るのでしょうか。

 

 

その答えは、家庭であり、親御さんとの関係に多くルーツがあります。

 

 

 

心理セラピーのカウンセリングの現場でも、このように親御さんに原因があるお話をすると、一瞬面食らったような反応をされます。

 

 

それもそのはず、親御さんは子供が爪を噛む相談に来ているのですから、問題は子供にあると思うからです。

 

 

親御さんは親御さんで子育てに不安になりながらも、愛する子供のためにできるだけの事と思い、いつも自分のことは後回しにしながら一生懸命子育てをしているわけですから、そう思うのも無理はありません。

 

 

爪を噛む子供の育ての状況を冷静にかつ客観的に見ていくと、生活や子育ての不安から、つい子供への思いが勢い余って、無意識で親の一方的なペースで子供にあれこれしゃべり過ぎたり、結果をすぐに求め過ぎたり、自分の意のままにならずに感情的になったり、質問攻めにしていることがあります。

 

 

 

この頃の子供は親が大好きで嫌いになれませんから、すべてを受け止めようとします。

 

 

そして、子供なりに親の期待に日々応えようとするのですが、子供ができることは大人と比べると小さいわけです。

 

 

子供にとって、そのできないことがプレッシャーとなったり、心の許容量を超えてバランスを崩して、自分が自分で無いような(自分軸からずれた)不安からイライラしてしまうのです。

 

 

 

さらに子供は大人のように、起こっている状況を思考で理解することができません。

 

 

子供は子供になりにその気持ちのやり場を解放しようとします。それを外に向けると物を使って攻撃的になったり、時に人を噛んだりすることもあります。

 

 

すると当然、注意されたり、大声で叱責されたり、時に叩かれたりして、子供は恐怖から気持ちのやり場を閉じ込められてしまいます。

 

 

そうなると、今度は内に意識を向けだし、体調を崩しがちになったり、不安からのイライラを解消するために、固い爪に歯で力を加えて噛み切ることで発散しようとするのです。

 

 

ここで大事なのは、親御さんが、子供に爪を噛むことを止めさせることではありません。

 

 

子供自らが、爪を噛むことを止めることです。

 

 

“止めさせる”ことは、コントロールです。心理的な負荷は、矯正ではなく強制なのです。

 

 

 

このことは、このブログの大テーマ『やる気にさせる必要はない』に通じていて、『子供をやる気にさせる』のではなく、『子供にやる気を持たせる』ことと、同じ原理です。

 

 

そのためには、親御さんが、“子供を”ではなく、“子供自らが”止めようとする環境をつくることが大切になってくるのです。

 

 

つまり、親御さんが“主”で、子供が“従”の発想から、いかに両方が“主”の関係をつくることが大切になってくるのです。

 

 

そのことは、子供の“主体性を創る”ことと関係し、誰もが人生の主人公の発想につながってくるのです。

 

 

この“主”の関係をつくることが、子供が爪を噛むことを止めさせる方法にもなり、その方法は後半でお話したいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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