20140414やる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第67話:有り難味が希薄していく子供たちの結末①」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

前回は、体験談が出てこない学生の傾向として感じるのが、社会との接点を持たずに人との煩わしい状況を上手くかいくぐって“日々流されて生きている”と。

 

 

そこには、不自由を感じることなく生活できていることが『当たり前化』して、『有り難味』の概念が乏しく、自分に都合のいい価値観に偏ってしまっても仕方がないお話をしました。

 

 

今回は、さらに不自由を感じることなく生活できていることが『当たり前化』することで、危機感を覚えるお話を、したいと思います。

 

 

 

不自由を感じることなく生活できていることが『当たり前化』する中でも、困難に立ち向かいそれを乗越える体験をしている若者には、なにかしら人への『有り難味』が窺い知れるものです。

 

 

それは、親であったり、友達であったり、先生や先輩といった年長者だったりします。

 

 

その体験が、人への奉仕であったり、誰かのために役立ちたいと思えることにつながっていくように思います。

 

 

しかし、物質的に豊かになった現代、それがもの心ついた時から不自由を感じることなく生活できていることが『当たり前化』になり、さらに人との関わりの中で煩わしいことを避けていく子供や若者が増えていると言われています。

 

 

すると、人はどのようにものごとを考えるかと言いますと、自分にとって得をする都合のいい考えで、『楽』を通り越して『快』を求めるようになるようです。

 

 

誰しも人は、楽で簡単で楽しさを求めたくなります。そして、さらに『快』をも求めたくなるものです。

 

 

ただそこに、人が生きるための道理という理性を養い、人との関係性の中で自分を知り、自己成長を遂げようとするのが、人間の摂理だと思います。

 

 

だからこそ、人は生まれてから体験を通しながら、迷い・悩み・考え、人間としての真理に近づこうとして、生きているのかもしれません。

 

 

 

 

そんな中で、「学生時代に打ち込み困難にぶつかったときに、それをどう乗り越えたか」を、考えることすら面倒という学生に出会うことがあります。

 

 

 

実際にある就職担当者の声として、学生が就職課(最近はキャリアセンターと言った名前の部署が増えている)に来たときのこのような話があります。

 

 

学生が「就職したいんやけど」

 

担当者がなにをやりたか聞きながら、就職活動の流れを説明すると、

 

「めんどくさい。書いたり(履歴書)でけへんし、Web(インターネット登録からの応募)とかもめんどくさい」と。

 

 

そして、「メニュー(ファミレスのメニューのような)みたいなんないの」

 

 

極めつけは、「楽に就職できるとこないの」と。

 

 

 

さらにもう一つ、このブログでの以前にお話しましたが、若者が利用していたある食堂での私の体験です。

 

 

セルフサービスの食堂で、テーブルにラーメンを食べた器と、食べ残しのあるカレーライスが返却されずに放置されていました。

 

 

何気にラーメンの器の中身を見ると、びっくりしました。

 

 

なんとラーメンのスープに吸殻が3本浮いていたのです。

 

 

さらに、横にあったカレーライスの器があったので見ると、そこには信じがたい光景があったのです。

 

 

なんと、食べ残しのカレーライスのご飯に、吸殻が2本刺さっていたのです。

 

 

それを見た瞬間、この世の終わりを見たかのような、背筋がゾーッとしたのを今でも覚えています。

 

 

 

それから私は、そのことがずっと気になり、ある時このことを学生たちとシェアしました。

 

 

さすがに学生たちもこの話には驚き、考えられないといった声を挙げていました。

 

 

しかし、「なぜこのようなことになるのか」と聞いたところ、ある学生が「たぶんやった奴らはこういうと思いますよ」と言ったのです。

 

 

そのお話は、次回にしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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