20140414やる気

 

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第73話:有り難味が希薄していく私たちの岐路①」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

久しぶりの書き込みとなりました。前回、物質的価値観である「どうやって生きるか」の中で、「どう生きるか」という精神的価値観を大切にした生き方が、過去類を見ない科学的にも物質的にも豊かになった時代だからこそ、大事になってくるというお話をしました。

 

 

今回は、その大事になってくるお話をしたいと思います。

 

 

 

まず今年は、1945年の終戦から70周年と言われています。さらに約70年前となると、1975年の明治維新の時代です。

 

 

この約140年の歴史を振り返ると、

 

 

明治時代から第二次世界大戦までは、富国強兵という殖産興業による資本主義化を富国と捉え、近代的軍事力の創設を国家の根本政策と捉えた「強い日本」の時代でした。

 

 

第二次世界大戦後は、戦争で国土が荒廃し、人々は物がない時代から勤勉さで脅威の高度経済成長を遂げ、電気洗濯機、白黒テレビ、電気冷蔵庫という「三種の神器」が普及し、奇跡の復興と呼ばれました。

 

 

それ以後も、規格大量生産を続けた量産効果で価格が下がり、私たちの物質的な暮しは益々豊かになっていき、「豊かさを求める日本」の時代に拍車が掛りました。

 

 

 

さらにバブル崩壊後は、多様化、情報化、省資源化が進み、低成長時代と言われたデフレ経済の中でも、努力と工夫でコスト・ダウンにより円高でも競争力を維持し、科学の進歩と共に私たちは物質的な豊かさの恩恵を受けてきました。

 

 

これは、GDP(名目国内総生産)という日本の国内で、1年間に新しく生みだされた生産物やサービスの金額の総和も、90年以後リーマンショックで下がりはしたものの平均するとほぼ横並びに推移し、この約140年を振り返って見ても、過去類を見ない物質的にも経済的にも満たされた成熟した「豊かな日本」の時代と言えるのです。

 

 

そんな一方で、“ようやく”、人々は物質的な外的な要因により心が満たされてくると、精神的な内的な要因による心を満たしたくなる風潮が見え出し、20世紀の終わりとともに21世紀は心の時代と言われました。

 

 

“ようやく”と言ったのは、この「心の時代」という言葉は、実は1970代末にNHKのインタビューで、現パナソニックの創業者松下幸之助氏が『高度経済成長の時代は終わり、これからは「心の時代」になりますな』と言っていたからです。

 

 

 

しかし、21世紀に入ると、過去からの物資的価値観と、心の時代と言われる精神的価値観とが目に見える形で私たちの生活に影響を及ぼしてきました。

 

 

前々回のところでもお話をしましたが、物質的な豊かさの中での幸せの価値観と、精神的な心が豊かになるような幸せの価値観とが日々入り混ざった状態になってきたのです。

 

 

私たちは、この二つの価値観のいいところを知っているだけに、私たちの思考はそのよき価値観との板挟みになり、意識を整合しようとすればするほど思考だけでなく心も混乱してきたのです。

 

 

その心の混乱は、心理学的にみても、私たちの目に見えない心の潜在意識や無意識の中で葛藤を繰り返し、その結果、現代は自律神経のバランスを崩すようなストレスを溜めやすい混沌した時代の中にいるのです。

 

 

 

混沌とした状態は、安定を求めやすい人間にとって嫌なものです。それだけに、人間はらくな平安を得やすい方へと流れていきます。

 

 

この流れにどんどん拍車が掛る現代、

 

この混沌とした状態を抜け出すためには、物質的価値観と精神的価値観が統合した、全体性の新しい価値観で生きる時代の岐路に来ているのです。

 

 

この岐路の時代を生きるためには、どうすればいいのか、どうすればもっと生きやすくなるのか、次回はそのお話をしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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