20140414やる気

親が自己肯定感を高めた心の習慣を創ること。それが子供の豊かな発想力や前向きな考える力、主体性を育む最大の教育になり、子育ての早道。

 

つまるところ、『感謝を笑顔でする心』を親である私たち大人が育むことである。

 

 

『Ⅸ.就職しないできない若者』
「第79話:有り難味が希薄していく世の中を生きる方法」

 

 

就職しないできない若者の『未就職予備軍のレジリエンス(回復力)をどう引き出すか?』、キャリアカウンセラー・心理セラピストの観点から、子供や若者よりも、私たち大人に焦点を当てたお話です。

 

 

前回まで、これからの物質的な価値観と精神的な価値観とどう向き合っていくかについて、自分軸を創ること、そして自律的な生き方が大切というお話してきました。

 

 

今回は、これからの物質的な価値観と精神的な価値観とどう向き合い、これからどう生きていくかの方法について、お話したいと思います。

 

 

 

物質的な価値観だったところに精神的な価値観を大切するようになり、それが今混在しているというお話をしてきました。

 

 

これからは、精神的価値観が物質的価値観に取って変わる時代になっていきます。

 

 

そうならなければ、私たちはずっと生きにくい時代を生きることになります。

 

 

では、具体的にどのような時代になって来るかということです。

 

 

 

それは、精神を主として、物質を選択してく時代です。

 

 

つまり、物質に振り回され流される生き方から、自分を律した精神的な価値観に基づき選択する時代です。

 

自分にとってなにが大切でなにに役に立つかという基準で、ものごとを選択していくようになることです。

 

 

私たちが生きる現代は、物質的に豊かになり、ほぼ衣食住には困らない時代だと言われています。

 

 

戦後から今までの観念として、生きるために、物質的に少しでも豊かになるために生き、それが心を満たす生き方でもありました。

 

 

なぜなら、物質的に生活が貧しく苦しいときは、生きることが最優先になるからです。

 

 

 

現代は歴史的にみても、これほど科学や技術が進歩し、物質的な欠乏の脅威にさらされることのない、今だかつてない新しい時代なのです。

 

 

それは、生活の安全である欲求が満たされ、心の拠り所に目を向けることが容易になった時代であり、新しい価値観を、幸せの尺度を変える時期にきているのです。

 

 

 

そのためには、「精神を主として、物質を選択してく生き方」が、必要不可欠な時代になってくるのです。

 

 

この「精神を主」とした生き方とは、人間としての物事の道理を考える能力、道理に従って判断したり行動したりする能力である「理性ある生き方」です。

 

 

その根本を成すのが「感謝」です。

 

 

ただ「感謝」というと漠然とした感じですが、もっというならば「有り難味」です。

 

 

現代は、あることが当たり前の時代になり、「有り難味」が私たちの思考(観念)からどんどん希薄化していっているのです。

 

 

「有り難味」の希薄化は、私たちが生きる上で大切な価値観をつくる「五感」も、衰えさせていきます。

 

 

それは、心(真心)で感じることよりも、自分にとって安易な都合が良いか悪いかの損得の価値観で、ものごとを選択するようになってしまいます。

 

 

その損得の価値観が身に付くと、自分に都合のいい生き方を選択するようになり、それは人との関係性の煩わしをつくり、どんどん人との関わりも希薄化していきます。

 

 

そして、特に人と関わることが苦手な若者は、働くことを敬遠する状況をつくり、親の庇護のもと人と関わらずとも生きて行ける現実もあるのです。

 

 

 

「有り難味が希薄していく世の中を生きる方法」とは、「有り難味」を取り戻す生き方です。

 

 

次回は、その希薄化する「有り難味」を取り戻す生き方について、お話したいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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