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『§まっすぐに生きるのが一番』
「第16話:人間関係に大切なゆるしってこんな感じ①」

 

 

前回は、余裕の気持ちを持って、まず相手や自分の情況を
「理解」することが、イライラを解消すると言いました。

 

 

でもそれだけでは問題解決しないのです。

 

 

今回は人間関係を最良にする方法でもある
「ゆるし」について、お話したいと思います。

 

 

 

前回からお話に出てきたカップルの男性ドライバーは、
快走できる山の国道を法定速度を守って走るOLドライバーにイライラを募らせました。

 

 

男性ドライバーがイライラを募らせた原因は、
自分が快適に快走するスピードが、OLドライバーと
違ったからでした。

 

 

そのときに、男性ドライバーが、

 

「ひょっとしてそのOLのドライバーは、
久しぶりに運転したかもしれないな。
山道でもあり友人の命を預かっているので
慎重に運転している」と理解することができたなら、
多くイライラを解消できると思います。

 

 

それだけに、私たちは「理解」することが、
とても大切になってくるわけです。

 

 

しかし、ここからが今回のお話になるのですが、
私たちは「相手を理解することが大事」と言いますが、
ここに、理解して「ゆるしている」ことを認識しておいて
ほしいのです。

 

 

なぜなら、理解していると言いながら、
人間関係がぎくしゃくすることが多いからです。

 

 

 

例えば、先ほどのカップルの男性ドライバーは、
OLドライバーのことを理解していると言いながら、
しばらくするとまた助手席の彼女に、
「前との車間距離近い」と言われたとします。

 

 

男性ドライバーは、OLドライバーのことを
理解したと言ったにも関わらず、彼女に言われました。

 

 

男性ドライバーは、理解していないのでしょうか。

 

 

助手席の彼女が、
「自分が言ったこと全然理解してないじゃない」
と言うと、決まって男性は言います。

 

 

「ちゃんと理解してるよ」
「うそ、理解してたら車間距離は近くならない」
そして男性はこう捨て台詞を言います。

 

「前の車が遅すぎるだよ!」

 

 

男性ドライバーは、理解していると言いながら、
私たちの日常でもこのような会話があるのではないでしょうか。

 

 

 

さて、男性ドライバーの心の中では、
どのようなことが起こっていたのでしょうか。

 

 

男性ドライバーは、OLドライバーへの「理解」を試みました。

 

そして、「理解」と同時にそうであると受け止め(受容)ました。

 

 

しかし、実はこれだけでは男性ドライバーのイライラは、解消したことにはならなかったのです。

 

 

男性ドライバーは、
「ひょっとしてそのOLのドライバーは、久しぶりに運転したかもしれず、また山道でもあり友人の命を預かっているので慎重に運転している」と理解し受け止めても、

 

 

ただそれは、快走できる道を法定速度を守って走っていることを認識したにすぎず、自分が快適に走行できる速度での気持ちは解消されていなかったのです。

 

 

私たちは、このようなコミュニケーションを
対人関係の中でよくします。

 

 

わかりやすい例えで言うと、
表面的に適当な相槌をうちながら、
わかったふりをすることです。

 

 

「わかってる、わかってる、次から気をつける」です。

 

 

そして相手は理解したとは思えず、
イラッとするわけです。

 

 

 

では、理解して受け止めた次に、何が必要かと言うと、
それは「許可(=ゆるし)」です。

 

 

男性ドライバーの例で言うと、
OLドライバーのことを理解し受け止めた後に、
そのような状況を自分の中で許可を出すことです。

 

 

「まあ、しょうがないか」と言えることです。
自分に「許可」を出したときに男性ドライバーのイライラは、
本当の意味で解消されるのです。

 

 

 

私たちは、心に余裕があると、この理解して受け止めて
許可(ゆるし)を出すことが容易になるものなのです。

 

 

心に余裕があるときと言うのは、
嬉しかったり、楽しかったりする状況もそうです。

 

 

子供がお母さんにお願いしにくいことをお願いするときや、テストの点が悪いことを言うタイミングは、こんなときが最良のタイミングとなり、ついつい親はゆるしてしまいがちに・・・“子供に寛容”になるわけです。

 

 

これは子供の話だけではなく、私たちが生活する中での対人関係の中でも起こっているのです。

 

 

 

私たちが人間関係を上手く構築するためには、
この「許可(=ゆるし)」が大切になってきます。

 

 

人との会話や対話の中で、互いに「理解」し「受容」し、
納得できる(自分の中で許可が出せる)とき、

 

 

人との関係はスムーズにいくのです。

 

 

しかし、互いに理解し合えても、
しばしば納得できない自分の中で許可を出せない
情況になるときがあるものです。

 

 

次回はそのことについてお話をしたいと思います。

 

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 

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