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◆心の底から自分らしく生きるメソッド(実践編)◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

§ 実習をより具体的に落とし込む

 

 

前回、和尚は机上で「ありがとうの意識を広げる」実習をしたことに、さらに効果的にやれるようになるために、実際の日常にあるものを使って意識を広げることを体で理解することを段階的に実習していった。

今回は、帰った日常で使えるようにするために、体験したことを思考にも落とし込むために話をするところだった。

 

「まず、私たちは日頃どのようにものごとを認識しているかです。実は、みなさんにやってもらったのは、その認識の仕方を理解してもらう実習でもあったのです。

 

一番はじめに、ただ『ありがとう』を言ってもらいましたが、私たちは日頃意識せずにものごとをただ漠然と認識しています。

そして、興味を抱いたものに対して、その対象物に付いている名前を理解して、よりその対象物に意識して認識していきます。そのものを意識という枠にはめたように限定していると言ってもいいかもしれません。

 

そして、最後の実習で、その名前の付いた対象物、例えば机なら机を、じっくり様々な角度から見ることによって、その名前の付いた対象物(机)を自分の意識の中で立体的に理解していき、自分の中に“机”と意識(インプット)していくイメージです。

 

わかりやすく言えば、映画館のスクリーンで見ていた映像を、3D用のメガネを付けて、3次元的でよりリアルな立体的に映像を認識する感じです。

 

今、イメージを使って、そのように認識してその感覚を理解してみてください。それができたら次に進みます。

 

 

その3次元的で立体的にものごとを認識する感覚を理解してもらうために、意図的に三つの段階を踏んでやってもらいました。その感覚を現実の生活の中でも意識してやっていってもらいたいのです。

それを自分の一部として身に付けると、もう頭でわかっていなくても体が覚えているので、自然にものごとに対して意識を広げて見るようになります。そうなるために、今その模擬体験をしてもらったのです。

 

まだ、ピンときませんよね。まだ現実で使っていませんし、身に付いていませんから当然です。

 

つまりです。

『感謝の日記帳』の『ありがとう』を、引き続き朝晩と気がついたときにやっていってもらうのと、この『ありがとう』の実習を日々の生活の中でやってほしいのです。

 

例えば、この実習はこんな感じです。

 

*朝時間があるなら、目に目えるものに『ありがとう』と連呼して心が静かになったら、今度はそのものを様々な方向からじっくりみて、最後にものの名前と一緒に『○○ありがとうと』と、先ほどこの部屋でやったこと(前回お話したこと)を短くてもいいのでやってみる。

 

*通勤途中の電車の中で、見える対象物に『ありがとう。ありがとう』とか、視界に入ったカバンを見て、『カバンありがとう』とか、怪しまれない程度にそのカバンをじっくり観察して、最後に『カバンありがとう』と、心の中で呟いてみる。

 

*通勤途中歩いている時に、見えるものに『ありがとう。ありがとう』と連呼してみたり、見えるもの例えば『信号ありがとう』とか、『この木ありがとう』とか、『電柱・街頭ありがとう』などと言ってみる。

 

とにかくこの実習した『ありがとう』をどんな形でもいいので、1日の中でやっていってください。仕事に入ってしまうと、頭も心も忙しくなるので、職場に着くまでの時間を使って、毎日習慣化させると一番いいかもしれませんね。

 

そして基本は90日間やり続けることです。

即効性がないので、はじめはしんどく感じるかもしれないですし、やっていてもよくわからないとか、なんの変化もないと思っても全く問題はありません。

一番は、毎日の日々の中でありがとう』という感謝することを意識してもらいたいのです。その日々の積み重ねは必ず効果がでます。

ですから、楽しみながらやってみてください。できたら、電車の中、ここからあそこまでの間とか、決めておくと、より習慣化しやすいかもしれません。

 

やっていくと、どんなことが起こるか簡単にお話ししておきます。

必ずあるとき偶然的なこととか、不思議と思うようなこととかなにかしら起こってきます。それに気づくことが気づきになるのです。

気づきとは、『あっそっか!』と思うようなことだけではないのです。本当は認識できたこと(そう思ったこと)すべてが気づきなのです。

 

たぶんそのときの気づきは、『あれ、ひょっとして毎日“ありがとう”を意識していたから、こんないいことが起こったのかな?いいことを引き寄せたのかな?』です。

それは、今日かもしれないし明日かもしれないし、遅くても意識してなにかしらやっていけば2週間以内には必ずなにか感じられるものがあります」

 

和尚は、『ありがとう』を毎日習慣化できるように、3人が日々の中で意識できそうな具体的な場所や時間(朝起きた時や電車の中や通勤時やお風呂の湯船に浸かってる時など)を聞いて、さらにイメージを膨らませてもらったのだった。

 

 

「今日のところはここまでです。それらの意味づけは、次回会ったときに、日々の生活の中でどんな感じだったかをみんなで話し合いたいと思います。

 

最後に確認です。

日々これをやるのは、自分の波動を高めるためにやっているということと、それはなんのためにやっているのかというと、みなさんが今よりも幸せになるためですよね。そして、幸せになってよりよい人生を生きることですよね。

それを忘れないでくださいね。忘れてもまた思い出してくださいね。そうでないと、やっていることが、面倒くさく感じて、やっていることが嫌になってきますから。

 

そう言う意味では、嫌になることは、今日来るまでに、みなさんすでに体験済みですよね。こう考えると、すべては完璧につながっていますね。

どうですか。有里さん、瑞枝さん、帰ってからうまく使っていけそうですか」

 

「やれると思います」

「瑞枝さんも?」

「たぶん大丈夫だと思います」

「瑞枝さんは、今日1日いろいろありましたよね。いい意味で変わりましたよね」

 

「全然、私にはまったく変わったってわからないです。嫌な自分だらけのままです」

「なにか瑞枝さんって、話してるだけでなにか面白いですよね」

「誠さん、それって私があほ(バカ)っていうことですか」

「違いますよ、表現力が豊かというか、ほんとうに楽しい人ですよ」

 

「どこがですか。この欠点だらけの私のどこが」

「瑞枝ちゃんも私と一緒で、結構毒吐くタイプそうやね」

「シュッって感じだね」

「誠さん、吹き矢でシュッなんかそんなことしませんよ。口から火吹きますから。そうですよね!和尚さん」と言って、瑞枝は和尚の顔を見てニヤリと笑った。

 

和尚はドキッとして、『そんなことを彼女に面白可笑しく言ったような、記憶もあるような・・・』と、瑞枝の嫌味とも思える笑顔に『瑞枝ちゃんって結構記憶力が、いや根に持つタイプなんやな』と、和尚は心の中で肩をすくめたのだった。

 

つづく

次回明日10月17日(木)は、2週間後に再会したメソッド実習2回目、

物語メソッド実践編:「ありがとう実習の日々の気づき」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

 

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

 

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