DSC_0682

 

◆心の底から自分らしく生きるメソッド◆

「光曉和尚の愛と心のセラピー物語」

~私、自分らしく人生を生きます~

 

※はじめてこられた方は、

この物語の『登場人物』・『あらすじ』を 先にお読みいただければ幸いです。

 

 

§ こんな私でいいんだ(前半)

 

今回は、いよいよ『メソッド』の実習をしていきます。

私が命名した『心の五本の矢』の言葉のこの一つの言葉を使って、邪魔をしている『観念』を解放し、変容(癒し)していくお話を進めていきます。

 

実体験をもとにしているので、文章だけではわかりにくい部分も多々あると思いますが、その点はご了承いただいて、雰囲気だけでも感じ取っていただければ幸いです。

 

 

実習は、有里と誠がペアーを組み、そして瑞枝は和尚とペアーを組んで、有里と誠が途中まで二人の実習のやり方を見る形ではじまったのだった。

 

「瑞枝さん、これからデモンストレーションをやった時のように、ただ『こんな私でいいんだ』と、私に心の底から伝わるまでやってください。

 

先ほど(前回)言ったように、私の仕草や態度に反応しても、それは自分が反応して創り出した感情だということを理解してください。今度は、瑞枝さんのちょっとした仕草にも気づいてもらいながらやってもらいます。

 

そして、この『こんな私でいいんだ』というのが、自分軸を創る言葉だと思ってください。意識がずれたときは、つねにこの言葉に戻ってきて自分の気持ちを立て直してください。そんなに緊張しなくてもいいですよ。リラックスして自分らしいと思える状態ではじめてください」

 

瑞枝は、少し緊張しつつこの『こんな私でいいんだ』という言葉を自分に思い込まして言った。

 

こんな私でいいんだ」と、瑞枝は和尚に何度も言った。

「伝わっていませんよね。なにが邪魔していますか」

「ちゃんと(きちんと)言わなきゃと思っています」

「それが観念です。そう思っているネガティブな観念が邪魔をしているので、その言葉を肯定しておきましょう。その言葉が解放したと感じるまで、体を使って表現してください」

 

瑞枝は「ちゃんと言わなきゃ」と繰り返し、解放されるまで言い続けた。

 

「自分軸に戻って来て、はじめの言葉を言ってください」

こんな私でいいんだ」と連続で言った。

 

「今度はなにが邪魔をしていますか」

「終わるのかなーと思いました」

「疑っている自分がいますね。その言葉を同じように解放してください」

瑞枝は「終わるのかなー」と繰り返し、解放されるまで言い続けた。

 

「自分軸に戻って来て、はじめの言葉を言ってください」

こんな私でいいんだ」と連続で言った。

 

「今度はなにが邪魔をしていますか」

「伝わってるかなー」

「じゃ、その言葉を同じように解放してください」

瑞枝は「伝わってるかなー」と繰り返し、解放されるまで言い続けた。

 

和尚はここで、有里や誠にもわかるように言った。

 

「この実習は、自分で自分のことを邪魔している観念に気づいていきます。自分で気づくからこそ、自分でそれを変えることができるのです。

これは先ほど(前回)言った、なんの曇りもない心の状態に気づくために、自分に正直になることでもあります。

 

そして、人間の意識というのは、表面意識(顕在意識)という頭でわかっているところから、だんだんと心に潜り込ませた潜在意識という部分の観念ができてきます。さらに、やっていくと、無意識に心の奥底に張り付いている部分を刺激していきます。

 

多くこの無意識に貼り付けてしまった観念が、私たちの思考パターンを創っている根本であることが多いのです。ここを私たちの頭である表面意識に上げてその観念の言葉を肯定していくと自ずと解放でき変容していきます。

 

この『こんな私でいいんだ』という言葉は、人間の本質でもある存在意義にも直結している言葉なので、自分が幸せになるためにやっている強い動機を思い出してから、やっていってください。

 

そして、聞き手つまり私役の人は、ただ相手を信頼する気持ちで『ここから抜け出せるんだ!』と強い気持ちで心の中で応援してあげてください。

その気持ちは相手に伝わり、相手の人が感情を抜ける手助けになります。では、有里さんと誠くんもやってみてください」

そう言って、和尚は、瑞枝に意識を戻したのだった。

 

つづく

次回明日12月18日(水)は、

メソッド実践編:「こんな私でいいんだ(後半)」をお話します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 心より感謝いたします☆

※この物語は、実話にもとづいたフィクションであり、登場する人物など、実在のものとはいっさい関係がありません。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です